私たちが子供のころ欲しくなかったものを集めて解説したあの本に、実は続編があるということを知り、慌てて購入。
前著とほぼ同じ体裁ながら、コレクションはパワーアップ。解説の毒舌ぶりもヒートアップしている。パンフレットや会社案内など、さらなる資料が公開され、うさん臭さも2倍増しだ。
見れば見るほど、残念な景品の記憶が思い出され、その感慨は失恋の記憶にも等しく、読者の心を甘く苛むのである。
昭和のおもちゃ業界はなんとインチキなことか、と若い人は憤慨するのかもしれないが、実はゲーム業界も似たようなもの。その初期には、粗悪なソフトを作りまくった挙句、あっという間に姿を消した泡沫企業がいくつもあった。誰か、この本のようなスタンスで、そんなゲーム企業について書いてくれる人はいないだろうか。誰もいないようなら、退職後の手すさびにでも私が書こうか(笑)
巻末に驚きの情報が控えていた。コスモスのガチャガチャ機は、今でも稼働しているものがあるのだそうだ。過去のものかと思ったら、今に続いていた。中身は昔のようにインチキではないのだろうが、素晴らしいことである。