「甲鉄城のカバネリ」は、マンガなどの原作に依らない、オリジナルアニメ。作中の装甲機関車そのままに、気合の充満した内容に圧倒された。
物語は非常にハード。「カバネ」と呼ばれるゾンビの侵攻により、人々は「駅」とよばれる城塞都市に立てこもっている。駅から駅へと物資を運ぶのが、装甲列車である「甲鉄城」だ。主人公の生駒がカバネを倒すことに執着する熱血漢であること、カバネの弱点である心臓が硬い外皮で守られているなど、どこか「進撃の巨人」の変奏曲のような趣がある。
しかしながら、二番煎じな感じはほとんどない。和風スチームパンクとでも言ったらいいのだろうか。侍が刀よりも銃を使いこなし、蒸気鍛冶と呼ばれる技術者が機関車を整備する。時代も和洋も混ざりまくった外連味あふれるビジュアルにわくわくさせられる。
初回から案の定、壁は突破され駅が壊滅。謎の少女無名は、カバネに襲われそうになるが…というのが画像の場面。どういう効果をかけているのか怪しく美しいビジュアルで印象に残った。誠に残念なことに、この服装は今回限りとのこと。う〜む、もったいない。