リリースから2週間あまりが経った。ゲーム初の共産圏シミュレーターは、労働者に甘い顔を見せない。特に新イベントが実施されることもなく、労働の単調さに離脱した者も多いようだ。正直、ゲーム内が盛り上がっているとは言い難い状況だ。
しかしながら、他のゲームでは感じられないポテンシャルを秘めているのもまた事実である。
例えば、市長選システム。市民権を持ち、その街に自分の家を建てている者は、定期的に発生する市長選に投票することができる。現実では、誰が当選したところで大した変化はないことが多いが(笑)、このゲームは違う。
何しろ候補者のスキルが強力。パラメーターの上下なんてのは序の口だ。砲台連射市長は、攻撃力がアップするが弾の資源も浪費する諸刃の剣。太陽市長は、夜の長さを10分の1にする能力者。容量アップ市長は、カバンの容量を増やし作業効率を助けてくれる。
投票では各プレイヤーの思惑が入り乱れることになるが、いかんせん住民が少ない。もっと票数が多ければ面白いのに! そして、汚職まみれの世界観にも関わらず、選挙はなぜかクリーンで(笑)、賄賂の一つも通用しない。
ところで、候補者の中で最も人気があるのが、電源市長ことドミトリーだ。普段は使い捨てになる道具を充電できるようにしてくれる。この市長を求めて、他の街から労働者がどんどん集まってくるほどだ。あまりに支持され過ぎたためか、最近は選挙から締め出されているらしい。暗殺されたのではないかとの噂もあり、やっぱり共産圏は怖いのである。