2016年11月07日

ソーセージ・パーティー

 今まで、当ブログで記事にしてきた映画の中で、人を選ぶ問題作No.1の座は長らく「日本以外全部沈没」だったのだが、ついにその記録が更新される時が来た。悪いことは言わない。人と行くのならこの映画だけはやめておきなさい。CGのソーセージがかわいいから、などという理由で観たがっている子供や女性がいたら全力で止めるべきである。

 物語は、スーパーの商品が人格を持ってわいわいと下ネタを言い合う世界観で始まる。人に買われ、外に出ることができればそこは天国だと彼らは信じている。だが実際は、食料品であれば料理され食われるのが真実。それを知ったとき、阿鼻叫喚の地獄絵図が始まる。

注意:以下にネタバレ含む
 キュートなCGもあいまって、「トイ・ストーリー」で自身を本当の宇宙戦士だと思い込んでいたバズのエピソードを思い出すが、こちらはそんな生ぬるいもんじゃない。残虐な仕打ちの果てに彼らはマジで死ぬ。
 敵がまたひどい。見たことのない道具だったので、ハンドベル? それともトイレ掃除の器具? と思っていたらなんと膣洗浄機。「テッド」が裸足で逃げ出す下ネタぶりである。こいつが画面を縦横に暴れる。おい、食べ物の話じゃなかったのか、とつっこみたくなるのは最初だけ。使用済みコンドームがしゃべるあたりになるともうどうでもよくなる。
 人間が麻薬でラリると、食べ物たちの生きた姿を認識でき、会話もできるというトンデモ設定。大した意味もなく、麻薬の使い方が詳しく描写されてやばい。効き目を主観視点で体験できるくだりもあり、最低である。
 食べ物側のキーマンとなるのが、ガムの噛みかす。車椅子に乗り、機械音でしゃべる…ホーキング博士じゃないか、いいのかこれ。クライマックスは人間との全面対決となるが、こらしめるなんて生ぬるいもんじゃない。マジで人を躊躇なく殺す。
 キャラクターの造形は巧みで、ソーセージたちにもきちんと個性があるし、パンのケツは色っぽいし、タコスはレズだし、何書いてんだろ俺。人種の差別や性的マイノリティを比喩的に描いたのね、と見せかけて、本当に見せかけだけという結末に唖然。夢落ちを超える驚愕のラストシーンに呆然。
 実写だったら発禁になっていた内容を、CGアニメだからいいのだと全部やり切ったセス・ローゲンのドヤ顔に感服だ。

下ネタ度 10
グロ度  10
万人受け 1
個人的総合 7
posted by Dr.K at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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