2016年12月17日

「人喰いの大鷲トリコ」その2

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 所要時間はあまり長くないらしいのだが、もったいないので少しずつ味わうようにプレイしている。色々な意味で、常識からはずれたゲームだ。

●常識外れの謎解き
 決して難しくはないのだが、解法を思いつくのに独特の感性を必要とする。数々のアクションゲームをプレイしてきた身としては、ついつい操作キャラである少年を基準に謎解きを考えてしまう。大きさも移動能力も全く異なるトリコがどう活用できるか、考え方を改めなければ先へは進めない。

●常識外れのAI
 トリコは、まるで本物の動物のように行動する。そのため、こちらの思ったように動いてくれるとは限らない。指示をしても微妙なタイムラグがあり、先へ進むための正解だったのかどうかわかるまでの、あいまいな間が発生する。瞬時にプレイヤーに正誤を伝えるべし、という良いゲームの常識を意図的に破っている。
 その結果、謎解きだけを見ればそれほど新しくないが、動物と旅をしているという実感は唯一無二のレベルに達しており、一見の価値がある。

●常識外れの静けさ
 少年の傍らには、人喰いと恐れられた巨大な動物がおり、敵を蹴散らしたり、豪快にジャンプしたりする。普通に考えれば、大迫力のアクションで大いにエキサイトできるはずだが、実際の雰囲気は真逆だ。先へ進むほどに、旅はしみじみとした感慨をプレイヤーに与える。静謐な遺跡のせいなのか、悲しい予兆のあるストーリーのせいなのか、トリコとの絆が目に見えて強くなっているせいなのか、理由はよくわからない。ただ、私がこの旅を終えたくないと思っていることは紛れもない事実で、こんな感覚を抱かせる「トリコ」は、やはり別格のゲームなのだと思う。
posted by Dr.K at 21:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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