2017年01月14日

いつのまに路線変更? 「田中圭一のペンと箸」

pentohasi.jpg 田中圭一と言えば、手塚治虫を筆頭とする多くの有名漫画家の絵柄をマスターし、彼らが到底描かないであろうくだらない下ネタマンガを完成させることで有名。当ブログでも頻繁に話題になっている。

 ところが、新刊の「ペンと箸」は趣が違う。もともとはグルメサイトに載っていたWebマンガで、有名漫画家のご子息にインタビューし、親と食べ物にまつわる話を聞くというもの。
 文章だけだったらそんなにインパクトのないこの企画で、田中圭一が長年の技を発揮。毎回その漫画家の画風を完全再現して一篇を描き切る。その数なんと23人。しかも、くだらない下ネタを封印して、親子のいい話を丁寧にまとめていく。控えめに言って名著である。
 だが、長年のファンとしては言わねばなるまい。こんなきれいな話、田中圭一じゃない! 昔やんちゃだった奴が突然いいことをしたような、ビリギャルが大学に入ったような、端的に言ってずるい。

 そういえば、年明けに話題になった「さよならのお皿」もいい話だった。今後はこっちの路線で行くのだとしたらちょっと残念だ。まあ、くだらない方は、同人誌で続けるんだろうとは思うが。
posted by Dr.K at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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