2017年04月02日

まるでログイン同窓会 「忍者増田のレトロゲーム忍法帖」

nmrgnc.jpg 「忍者増田のレトロゲーム忍法帖」を読んだ。なつかしさで涙がちょちょぎれたでござる。

 この本、レトロゲームのみを目当てで買ってしまうと、大いに当てが外れる。収録タイトルは少ないし、かといって新しい情報や深く有用な情報があるわけでもない。そもそも表紙のオッサン誰やねん。てなもんである。
 一方、拙者のように「ログイン」時代から増田氏の記事を読んでいる者にとっては、これはピンポイントを穿つ希書である。レトロゲームにかこつけて語られるのは、増田氏の個人的なゲーム遍歴であり、かつての編集部の方々とのインタビュー。今は亡き「ログイン」の同窓会といった趣なのだ。

 「ログイン」は、もともとパソコン雑誌であったが、実用ソフトやハード重視の他紙と異なり、ゲームとエンタテインメントに特化した雑誌だった。その中のファミコンゲーム紹介コーナーが独立し、創刊されたのが「ファミ通」。なので、雑誌も人脈も今の「ファミ通」が受け継いでいるのだが、やはり昔と今は違う。
 ゲーム誌の多くが廃刊し、業界No.1の座を勝ち取った「ファミ通」は、今や業界誌としての役目を負っている。ニュースを的確に報道し、多数あるゲームの中から、代表的なものを選んで載せなければならない。バカ記事もあるとはいえ、全体的には、大人が作るまじめでまともな雑誌と言える。
 だが「ログイン」はそうではなかった。パソコンでゲームをやる奴なんてごく少数。だったら自由にやってやれ。読者のほとんどが知らないであろうゲームを、編集者が発掘し、惚れ込み、紹介した。メーカーとの付き合いやしがらみなどほとんどない。だからこそ、国内未発売の新機軸ゲームを何ページもかけてアピールする、というような記事作りが許されたのだろう。
 高校生の時の拙者が、目を輝かせて見入った雑誌で、原稿を書いていた増田氏は、当時はアルバイトの大学生。読者と編集者との距離感が、パソコンに詳しい東京の兄ちゃん、くらいの感じだったわけで、この本を読むと親戚の兄ちゃんが元気だったことを知ることができたような、そんな感慨がわくのでござるよ。
posted by Dr.K at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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