2017年04月16日

3月のライオン 前編

 難しい題材をよく映画化した。大健闘だ。

 主人公が棋士だからといって、映画館に将棋愛好家が押し寄せるわけではない。むしろ、神木隆之介が主演なので観よう、くらいの観客の方が多いだろう。
 そうなると、肝心の対局シーンが伝わらないことになる。盤面を映したところで、多くの観客には状況が読めないからだ。
 このような場合、スポーツマンガなどであれば、解説担当のキャラが登場し、戦況を教えてくれる。しかし将棋でそれをやるのは無粋だ。
 この映画では対局の解説は最低限にとどめ、役者の表情に状況を物語らせる。動きのない場面を緊迫感でいっぱいにできる役者の力量が見どころである。佐々木蔵之介は特に秀逸。
 心理戦が描き込まれる一方で、実際の手は単純化されている。飛車や角が動くのが強い手であり、王の正面に駒が突き付けられて投了となる。実際の将棋とはかなり違う印象だが、見栄え重視だから仕方ないのかな。

 完璧にはまっている神木隆之介はもちろんのこと、特殊メイクですっかり別人の染谷将太や、意外に悪女演技が似合う有村架純など、登場人物が面白いので、できることなら連続ドラマでもっと長く観たかった。後編ももちろん行く予定。

ダイジェスト感 7
演技力 8
子役そっくり度 10
個人的総合 5
posted by Dr.K at 17:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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