2017年05月03日

諸星大二郎「BOX 〜箱の中に何かいる」2巻

morobox2.jpg 「西遊妖猿伝」の新刊が出ないな、と思っていたら、諸星先生ったら別の連載をスタートさせていたんですね。しかも久しぶりの現代劇です。

 「BOX」は、謎のパズルに招かれた数人が、「箱」からの脱出を目指すという物語です。状況だけ見ると映画「CUBE」のようです。
 ですが、中身はいつも通りの諸星ワールド。「箱」の中では得体のしれない化物が跋扈し、一部では妖術バトルまで繰り広げられており、舞台さえ中国なら「諸怪志異」シリーズに入れておかしくない内容です。
 特筆すべきはキャラクターで、パンチラお姉さんやら、頭の足りないゴスロリ少女やら、諸星作品と縁のなさそうな人物が容赦なく取り込まれています。2巻ではついに主人公がボーイズラブ展開に巻き込まれることとなりました。しかし、ベテランが無理に世相を取り入れているような苦しさはなく、何をどう描いても諸星作品でしかないのがすごいです。クイズやらおまけやらもあり、先生自身が楽しんで描いているようで何よりです。
 とはいえ、なるべく早く悟空を天竺へ向かわせてほしいのですが。
posted by Dr.K at 16:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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