2017年07月25日

カーズ2

 一作目が王道のストーリーだったため、何の警戒もせず見てみたら、これがもうとんでもない怪作。

 まず、冒頭の潜入シークエンスで大いに笑う。車がワイヤーアクションを使いこなし、柱をよじ登り、あげく水中形態に変形。こりゃまたインパクトのあるプロローグだな、と感心していたら…
 なんと、それがそのまま本編だったのである。
 今作ではライトニングは主役の座を降り、メーターを中心にしたスパイものとなっていたのだ。いやいやそりゃないぜ。前作のファンなら、ライトニングのさらなる活躍こそ見たいはず。スター・ウォーズの続編を見てみたらジャージャー・ビンクスが主役だった、というのと同じくらいの暴挙である。
 また、前作がきちんと車ならではのストーリーになっていたのに対し、今回はその必然性に乏しい。それ車でやる必要あるの、という状況が連発し、プロローグで笑っていた私もだんだん真顔になってしまった。「1」が車を擬人化した映画だとするならば、「2」は人間を擬車化した映画だ。真犯人がわかるまでの間、きちんと伏線が積み重ねられており、スパイものとしての完成度が高いのが余計に腹が立つ。
 現在劇場で公開中の「カーズ クロスロード」は、ライトニングのレースを中心にした物語に戻っているようなので、「2」がなぜこんな寄り道をしたのか、不思議でしょうがない。

意外性 10
娯楽性 8
必然性 1
個人的総合 4
posted by Dr.K at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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