2016年に記録的なヒットとなったアニメ映画「君の名は。」が、テレビで放送された。
私は、「君の名は。」は、映画館で1度観たきりである。今回の放送を見て、二度見るとまた違う面白さがあるな、と感じた。冒頭部分がラストシーンに近い時制だったり、瀧が真相を知るためのヒントがどこにあるのか改めて気が付いたり。これはリピーターも多いわけだ。
さて、今回の放送で驚いたのが、実はCM。企業によっては本日限りのスペシャルバージョンを用意しており、「君の名は。」への期待の高さがうかがえる。
●Z会
おお、新海誠の新作予告が始まったぞ、と身構えたら実はZ会のCM。しかも「君の名は。」より先に作られたものだという。これがプロトタイプになって映画ができたのだろうか、雰囲気がそっくりだ。
●ソフトバンク
白戸家のCMは、驚いたことに本日限りのスペシャルバージョン。しかも前前前世のタイミングで挟んでくるという念の入り様。「入れ替わってる〜!」じゃねーよこの野郎。
●JT
そうそう、組み紐。って違〜う! なんでこんなぴったりのCMがあるんだ。今にもおばあさんの「結び」語りが聞こえてきそうだ。
●スクスト
スクストのCMは、わざわざ隕石落下バージョンを放映。「君の名は。」もついにゲーム化か、と一瞬錯覚しそうになる紛らわしさ。
●Netflix
「君の名は。」には、上のような場面があるが、CMで「お前は誰だ?」「デビルマンだ!」なんてやられたら笑うしかないわ。Netflixの新作アニメが絶妙な便乗。
●Society5.0
田舎の旧家で、女の子が跳ね起きる。この子は上白石萌音、三葉の声を担当した女優さんだ。まさか「君の名は。」が実写化? と一瞬たじろぐがもちろんCM。ところがこれ、内閣府の政府広報。国にまで注目される「君の名は。」、やっぱりすごい。
CMとの相乗効果で、番組がより楽しめた。それにしても、これらが一回きりとはもったいない。幸い、「君の名は。」は、田舎へ帰省する雰囲気の映像なので、これからも年末年始に定期的に放映してはどうか。
最後に、いつも通りのCMしか流さなかったガンホーには猛省を促したい(笑)