2018年03月02日

永野護「ファイブスター物語」14巻

fss14.jpg 大荒れの前回と異なり、至って順当にエピソードを消化。

 でもやっぱり変なマンガだ。各国の騎士が戦場に集い、どんな戦闘が繰り広げられるかと思いきや、ほとんど見せ場がない。
 オペレーターであり、スーパーコンピューターでもあるファティマが、情報戦を制するために、激しいハッキング合戦を繰り広げる。このあたりは、現実のネット社会が反映したのかな、と思う。
 最強兵器と恐れられるメカは、ほとんど棒立ちでアクションに乏しく、操縦技術に長けているはずの騎士は、ほとんどが傍観者と化す。メカの名、騎士の名が飛び交い、戦わずして互いに退いていく。つまらん。

 思い出すのは、古臭い時代劇。水戸黄門では、悪役は必ず印籠にひれ伏す。遠山の金さんでは、桜吹雪にひれ伏す。「ファイブスター物語」では、そのお約束が、メカの威容や騎士の名に置き換わっただけなのだ。永野護は、メカや騎士を出したいが、それを活躍させる気力は残っていないのかもしれない。

 まあ、久しぶりに続編を描いても、記念刊行物の一部にしかならず、ファンからも喜ばれない松本零士よりはマシか。
posted by Dr.K at 11:47| Comment(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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