2018年05月06日

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

 予告編がイマイチで、期待せずに観たら実は良かった。
 元の「ジュマンジ」は、すごろくのイベントが実体化する奇想天外な話で、私もかなり好きだった映画。それが今回は、ビデオゲームの世界に入る話になるらしい。時代には合ってるけど、なんだかよくある感じの話だ。どうせ雑なリブートなんだろうな、と思っていたら…

 驚いたことに、冒頭が「ジュマンジ」のラストシーンから直結していたので、あわてて姿勢を正した。正統な続編として作りますよ、というメッセージだ。それがどうしてビデオゲームになるのか、顛末がやたら面白いのでぜひ実際に観てほしい。
 今回、ゲームの世界に取り込まれるのは高校生4人。オタク男子はムキムキマッチョのリーダーに。ガリ勉女子は美人格闘家に。ラグビー部の男は荷物係件動物学者に。とどめにインスタギャルはデブ親父の地図担当に変身する。現実とは美醜が逆転しており、これだけでももう面白い。その上、役者の演技が素晴らしく、マッチョの中身が気弱なオタクとちゃんと伝わるし、デブ親父のジャック・ブラックが女子高生を表現しきっているのには脱帽だ。
 ゲームネタの使い方もうまく、決まったセリフを繰り返すNPC、強引に挿入されるデモシーン、意味不明なスキル、無双バトル、ありがちなトラップなどを実写化。ツッコミどころが満載だが、アタリみたいなレトロなゲーム機だからこそ、こういう楽しみ方ができるのだな。最新のゲームだったらもっとリアルなのでこうはならない。そして、ライフが3つあることを生かした脚本も巧みだ。

 バカ映画として大いに笑うだけでもよいのだが、4人がチームワークを発揮し始める頃には、若者の成長物語としてちゃんといい話になっている。おまけに少し切ないエピローグは旧作譲りだ。あれ、もしかしてこれって傑作じゃね?
 吹替えも、90年代の映画をテレビで観ているような感覚が味わえてなかなか良かった。流行り言葉が若干耳障りではあったが。

旧作リスペクト 10
役者演技力 9
後味の良さ 9
個人的総合 8
posted by Dr.K at 22:17| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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