2018年07月15日

劇場版ポケットモンスター キミにきめた!

 世代が違うので、「ポケモン」映画は全く観たことがないが、最初のエピソードに遡る作品と聞いたので、テレビ放送を機に視聴。「ドラえもん」映画がリメイク作をスタートさせてからだいぶ経つが、「ポケモン」もついにその域に達したかと感慨深い。

 見た目はいつも通り子供向けだが、親世代へのアピールが凄まじい。ピカチュウとの出会いを振り返った後、オープニングは懐かしい歌、懐かしの名場面の連続となり、オールドユーザーの心を鷲掴みにする。
 ストーリーも非常に工夫が凝らされている。もともとのポケモンはバトルを重ねて頂点を目指す、スポーツマンガに近いストーリー性を持つ。しかし、「キミにきめた!」は、ホウオウを目指す旅と、その過程での主人公の成長を主題とした。その結果、ゲーム内のバトルの再現に期待した観客には物足りないものになったかもしれないが、映画としてはこれ以上ない王道の物語となった。少年たちの旅路は、「スタンド・バイ・ミー」のような名作の貫禄さえまとっている。
 個人的に面白かったのが、主人公が夢の中でピカチュウの存在を忘れてしまう場面。ポケモンの存在しない世界は、我々の住む普通の世界のようだ。たまたまポケモンの世界だったから、彼らはヒーローになったが、普通の世界であれば普通の少年だった。そんなことを感じさせる演出だった。
 新しいポケモンの名前や、新しいゲームのストーリーを知らない人でも楽しめる、普遍性の高い映画だ。

オープニング 9
エンディング 8
ロケット団 3
個人的総合 7
posted by Dr.K at 18:44| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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