「4」では成歩堂が被告になり、「5」では法廷が爆発、そして「6」では弁護士が忌み嫌われる異国が舞台。この調子だと次回作では宇宙人と裁判を起こしかねない。
当初はインパクト重視のキワモノ、という印象が強かったのだが、プレイを進めてみると意外や意外、これはまさしくシリーズの集大成となる一本だ。
まず登場人物。新しい舞台、新しい事件なので新キャラばかりだろう、という予想を裏切って、なつかしいキャラが出るわ出るわ。過去に登場した弁護士や検事は多くが再登場となり、それぞれに成長した姿を見せてくれる。
そしてシステム。死者の記憶を呼び起こす「御魂の託宣」という新システムがあるのだが、それだけではない。成歩堂のサイコ・ロック、王泥喜のみぬく、心音のカウンセリング、茜の科学捜査など、過去作のギミックはすべて出てくる全部盛り状態。もしも、「6」から始めたプレイヤーがいるとしたら、煩雑すぎてわけがわからないことになるかもしれない。
すべての技を使って、難事件、難敵に挑むのはなかなか楽しいが、これも過去作を経験していればこそ。まだエンディングを見ていないのだが、これで最終作と言われても不思議のないストーリー展開になってきた。残りを楽しみにプレイしたい。