先週文句を言ったせいか、この回は現代編、なし!
さて、憲兵にとがめられたすずさん。原作では、家族みんなで大笑い、というオチになるのだが、ドラマはちょっと違う。すずさんが寝込み、それが妊娠疑惑につながり、すずさんが医者へ…と、出来事がスムーズにつながっていく。短編集的、断片的だったマンガと、連続ドラマとの見せ方の差異が出ている。
続いて、北條家に久夫がやってくるシーン。原作では、黒村家の事情は義母や径子の口から語られるのみで、すずさんは久夫のことは伝聞でしか知らなかった。それがドラマでは、直接久夫が来て話す形になり、とてもわかりやすくなった。久夫のしっかりした態度が印象的で、加えて、径子の母心も真に迫っていたため、ちょっと主役がかすんでしまったかもしれない。
りんどうの茶碗、ちぎれた帳面などから、すずさんは周作とりんの関係に気付いてしまう。映画では尺の関係で省かれていた部分。ドラマは今後どのように描いていくのだろうか。へたにどろどろさせないでほしいなあ。年末に公開となる長尺版映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」と比べて楽しみたい。