2018年10月25日

クワイエット・プレイス

音を立てたら、即死。

 という宣伝コピーがあまりに秀逸。わずかな異音も聞き漏らせない緊張感は、映画館で観てこそ楽しめる。
 荒廃したアメリカの風景、一家を守る髭面の父親、反抗的な娘、そして聴覚が発達し目が見えない敵。ゲーム「LAST OF US」と数々の要素が共通しており、このゲームのファンなら観ておいて損はない。
 世界がどうなっているのか、事件を俯瞰するような描写は一切なく、あくまでこの一家のサバイバルにのみ焦点を絞っているのが良い。限られた舞台で数々のピンチを切り抜けていくのは、ある種ゲームのような感覚がある。映画では描かれなかったあんな場合、こんな場合、この家族はどうやって切り抜けてきたのだろう、と何かと想像が膨らむのは、アイデアに力がある証だろう。
 パンフレットを読んでびっくり。この父親、主演・監督・脚本の三役だったのか、大した才人だ。妻役は本当に監督の妻だったのか、家族でこんな映画を作るなんてすごい。そして、娘役に聴覚障碍者の役者を使っている。声を立てない映画なので、全然気が付かなかった。

 ホラー系の映画は、希望のない終わり方をするものが多い。それだけに、本作の意外性のある結末は賛否がありそうだ。

劇場向け度 10
ホラー度 6
ご都合主義 7
個人的総合 7
posted by Dr.K at 21:40| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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