他のゲームをしていてブランクが空いてしまったが、西部生活再開。
プレイ時間が長くなってくると、主人公アーサーのうんざりした態度が目に付くようになってきた。何しろ、出会うのがクレイジーなろくでなしばかり。まあ、西部劇のならず者相手に、現代の常識が通用すると思う方が間違っているんだが。
さて、大自然から一転、アーサーたちは大都会サンドニを訪れることになる。電灯が点き、電車が走る文明社会だ。ここなら人間もまともだろう、などとちょっとでも思ったのが甘かった。
●ベル教授
さすが都会、学者もいるのかと一瞬喜ぶが、彼が熱心に作っているのは電気椅子。絞首刑は野蛮であり、電気椅子こそが人道的な処刑だと信じている。エピソードはいくつかに分かれているが、国産ゲームでは到底許されない狂気の結末をぜひ見届けてほしい。
●マルコ博士
発明家も登場。池でラジコンの実験をしているところに出くわす。まさか西部劇のゲームでラジコンミッションをやることになるとは思わなかった。
一方、山奥の研究所では、雷の電力を利用した怪しい実験をしている。このホラーな舞台、もしやフランケンシュタインか? と思ったが、実はロボット三等兵で拍子抜け。
●レミュー
サンドニの市長。表向きは芸術や文化を愛する紳士だが、裏では邪魔者を脅したり消したりして政策を進めているヤバい奴だ。アーサーはその汚れ役を引き受けるのだが…
●劇場
とはいえ、一番クレイジーなのはこのゲームの開発チーム。
サンドニには劇場があるのだが、入ると実際にショーが見られる。一回につき10分くらいはあるだろうか。驚いたことに、入るたびに新しい演目が出てくるので、いったい何種類あるのかわからない。ストーリーにも取集要素にも全く関わらないこんなところを作りこんでいる執念は異様である。この時代に実際にあった出し物を研究して作られていると思われ、もはや文化資料としての価値までありそうだ。