2019年06月24日

アナと世界の終わり

 ゾンビ映画でかつミュージカルというB級にしかなり得ない組み合わせ。しかし観てみたら、なかなかいい味が出ていた。

第一部:学園ミュージカル
 アナのさえない学生生活を、気合の入った楽曲に乗せて伝える。こんな映画なので、無名の役者しか出ないが、そこは学園ものの本場イギリス、歌もダンスも抜かりない。出来過ぎているうえに、ゾンビが全然出ないので、先の展開が心配になる。

第二部:ホラーコメディ
 ところがある朝、唐突に世界が終わっている。この切り替わりを効果音一つで済ます安直さが素敵。アナは周囲の状況に全く気付かず、予告編のシーンへとつながる。アナたちは、身の回りの物でゾンビに対抗するが、どこかで見たようなスプラッター描写が笑いを誘う。一方、体育会系の野郎どもは嬉々としてゾンビを狩っており、B級ゾンビ映画らしい頭の悪いストーリーになっていく。

第三部:本格ゾンビ映画
 アナは父を探して学校に戻るが、そこはすでにゾンビに侵入されており、一人、また一人と仲間が犠牲になっていく。特筆すべきは、犠牲になった者のその後が映像になっていることで、ただ逃げて終わり、ではない独特のもの悲しさを感じさせる。中盤までのコメディテイストは封印され、本格ゾンビ映画のようなクライマックスに仕上がっている。

 日本では季節外れになってしまったが、こんなものをクリスマス映画として楽しむなんて、イギリス人はほんとどうかしている。日本でもネット界隈では「クリスマス中止」が話題になることがあるが、この映画はその豪華なバージョンと言えるかもしれない。

恐怖度  3
お約束度 8
生存者の意外性 7
個人的総合 6
posted by Dr.K at 00:35| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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