インストールに30分ほどかけた後、ムービーが流れる。いよいよ始まるかと固唾をのむと、実はただの会社のロゴでずっこけた。大げさ過ぎるだろ。
Game Spark:小島監督、将来は映画制作の可能性も!
上記の発言について、日本のファンは、「小島監督にはやはりゲームを作り続けてほしい」「いや、映画も向いているのでは」と、様々に反応しているが、私に言わせるとこうだ。
もう作ってるじゃん。
「デス・ストランディング」の冒頭は、ムービーの合間にちょっと歩くだけで、ほとんど映画だ。わずかな時間に最初のピンチが襲い掛かり、最高に盛り上がったところでタイトル、実にハリウッド映画的な演出だ。主演のノーマン・リーダスをはじめ、映画俳優がバンバン登場。ギレルモ・デル・トロも予想外にがっつり出ており、ますます映画的だ。独創的すぎてわけのわからない域に達しているSF設定も、マニアックな洋画のようだ。そして何より、ゲームがまだ何も面白くなっていないのに、ストーリーが面白くて続けてしまうのだから、これはもはや映像作品だ。
ゲームはここからが本番だと思うが、小島監督の志向(嗜好?)がこれでもかと詰め込まれている。あまりにアクが強いので、こんなに大々的に売って大丈夫なのか、と心配になった。