2019年11月30日

珍品堂が勧める2013〜2015の映画

 この頃から、映画を観る本数が増えており、色々なジャンルで名作に触れることができました。

●2013年

第3位 パシフィック・リム
 巨大な怪獣と、武骨なロボが戦う、昭和の子供の妄想のようなストーリーです。こんなものがアメリカで作られたのはきっと何かの間違いでしょう。この一本で、ギレルモ・デル・トロは私にとって注目すべき監督になりました。続編の「アップライジング」は、かなり落ちる出来になってしまっていたので、やはりデル・トロが監督しないとダメだな、と思いました。

第2位 ブランカニエベス
 白雪姫を、スペインの闘牛士の世界へと翻案。全編モノクロサイレントで、その手法を活かした演技・演出が卓抜です。主人公が記憶を取り戻すクライマックスの見せ方や、おとぎ話の持つ残酷さを思い出させるかのような結末など、非常にインパクトがありました。DVDを購入し、何度も観るくらいのお気に入りです。

第1位 シュガー・ラッシュ
 ディズニーのアニメに、ザンギエフが登場するなんて、誰が想像したでしょうか。ゲームの世界を題材にしつつも、きっちりとディズニーらしい物語をやりきる手腕は見事です。一見子供向けに見えますが、ラルフの抱える問題は、むしろお父さん達に訴えるものであり、ファミリー層のすべてを楽しませることが出来ています。この完璧な作品の後に、「シュガー・ラッシュ:オンライン」を続けるのは、やっぱり蛇足だったかもしれませんね。

●2014年

第3位 アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜
 ラブ・ストーリーは苦手なジャンルなのですが、これは楽しめました。リチャード・カーティスはこの作品で監督を引退すると宣言しました。タイムトラベルをトリガーに用い、恋愛のその先にある人生の真理にまで届いている内容は、その宣言にふさわしいものであると納得しました。なお、リチャード・カーティスは脚本の仕事は続けており、新作の「イエスタデイ」も面白かったです。

第2位 ゼロ・グラビティ
 事故で船外に放り出された科学者が、たった一人で宇宙からの帰還を目指します。3D映像による没入感がとにかく最高。物語の時間経過が上映時間とほぼ一致しており、リアルタイムに緊迫感が味わえるアトラクション映画です。後にテレビで放送されましたが、あまりにも印象が弱くなっていて驚きました。これは映画館で観た人が勝ち組です!

第1位 アナと雪の女王
 言わずと知れた大ヒット作。歌も映像も過去のディズニー作品をしのぐ美しさでした。一方で、王子様不在の結末など、これまでのディズニーが築き上げてきたおとぎ話の型を、かなり大胆にぶっ壊しているんですよね。良い結末だったので、公開中の「2」はどうなのか、不安です。なお、ピエール瀧の不祥事により、オラフの吹替が交代になりましたが、好演していただけに非常に残念です。

●2015年

第3位 マッドマックス 怒りのデス・ロード
 全編のほとんどがカーチェイスであり、行って帰るだけのストーリー。それが、何でこんなにも面白いんでしょうね。どのキャラクターもインパクトがあってクレイジー。主人公のマックスも、自分の中の狂気を認めています。そんな中、モブの一人でしかないはずのニュートが、繊細な人間性を持っていたことが描写され、共感を呼ぶという意外性。車が走ってるだけの映画じゃありません。

第2位 ベイマックス
 事前の予告はミスリードで、実はヒーローものだったのには驚きましたが、シナリオの教材にしたいくらいの完璧な構成でした。日本人の主人公や、日本をモデルにした街が描かれるので、いつものディズニー映画とはちょっと距離感が違います。「鉄腕アトム」などの、手塚作品に近しい雰囲気を感じました。

第1位 キングスマン
 マシュー・ヴォーン監督がまたもややってくれました。アクション俳優のイメージが全くないコリン・ファースにスパイアクションをやらせるなんて! 「キック・アス」の続編は、監督が代わってがっかりしていたのですが、これだけのものを作ったのなら許します。でも、この映画のせいで「威風堂々」がまともに聞けなくなったことは許しません。
posted by Dr.K at 00:46| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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