2019年12月02日

珍品堂が勧める2016〜2018の映画

 振り返ってみると、2017年はやや不作だったのだな、と気づきました。

●2016年

第3位 君の名は。
 特大のヒットは、記憶に新しいところです。観れば納得の面白さではあるのですが、こんな王道のエンターテインメント作品を新海誠が作るなんて、当時は何かの間違いか奇跡としか思えませんでした。しかし、今年の「天気の子」も見事にヒットさせています。間違いでも奇跡でもなく、監督はステージを上がっていたのですね。脱帽です。

第2位 ズートピア
 かわいい動物にだまされちゃいけません。これは極めて社会派のストーリーです。人間が演じると説教臭くなりそうなところを、動物にすることで巧みに伝えています。それを、ディズニーお得意の見事なストーリー構成で仕上げてあるのですから、面白くないはずがない。笑える場面も多く、特にナマケモノがお気に入りです。

第1位 この世界の片隅に
 戦争中の日常を、信じられない丁寧さで描き、アニメの枠を超えた傑作になっています。風化していくばかりと思われた戦争の記憶に、新たな視点を提示した功績も大きいです。クラウドファンディングに参加したとき、もちろん期待はしていたのですが、出来た映画はそれを遥かに上回っていました。この年末には、待望の長尺版「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が公開されます。

●2017年

第3位 モアナと伝説の海
 ディズニーとしては、原点回帰とも言える作品。ここ数年の傾向だった、感動させたり、考えさせたりといった要素を引っ込め、冒険とアクションを中心とした、エンターテインメント性の高い映画になっています。ポリネシアの神話という知名度の低い題材のせいか、キャラクターやロケーションが新鮮なのも良いところです。

第2位 ライオン 〜25年目のただいま〜
 5歳のときにインドで迷子になった少年が、養子としてオーストラリアで育てられ、25年後にGoogle earthで自分の生家を見つけたという、驚くべき実話に基づいたストーリーです。演出が行き届いており、迷子の危険さが迫真のリアリティで伝わります。また、育ての母が主人公を引き取った理由に、大いに驚かされました。

第1位 シング
 こういう映画には珍しく、歌の部分も吹き替えられています。ゴリラ役のスキマスイッチや、ゾウ役のMISIAは本職だからわかるのですが、ハリネズミ役の長澤まさみの歌唱力には驚きました。気になったので字幕版も観たのですが、本当はこういう歌声だったのか、と二度楽しめます。劇場を失ったコアラが洗車を始めるシーンは、何度見ても泣き笑いになります。

●2018年

第3位 カメラを止めるな!
 無名の監督が無名の役者で撮った実験作がまさかの大ヒット。関わった人の人生、本当に変わりましたよね。主役の濱津さんは、色々な連続ドラマに出ていますし、どんぐりさんや真魚さんも見かけます。ヒロインの秋山ゆずきは意外と出番ないな(笑) そして上田監督は公開規模の大きい新作を手掛けるようになりました。近年珍しい夢のある話です。

第2位 志乃ちゃんは自分の名前が言えない
 押見修三の傑作マンガを実写化。かわいい女の子がバンドの練習をする、という絵面は微笑ましいのですが、内容は全然甘くない。心を抉られるような、苦い青春物語となっています。パンフレットの代わりに売られていたオフィシャルブックでは、キャストが笑っている写真がいくつも載っているのですが、あの本編を観た後だとほっとしますね。

第1位 バーフバリ 王の凱旋
 インドから来た刺客は、この年の一位どころか、生涯ベストも検討しなければならない面白さでした。伝説誕生、王の凱旋、王の凱旋完全版、伝説誕生完全版、とこの年はバーフバリ一色。別々に扱うとランキングがバーフバリで埋まってしまうので、さすがに自重しました。王を称えよ! バーフバリ! バーフバリ! バーフバリ!
posted by Dr.K at 01:14| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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