2020年01月14日

アナと雪の女王2

●アクション方向に進化
 ディズニープリンセスの価値観を一新して喝采を浴びた前作。その続編となる今回は、調子に乗って(?)冒険活劇に振り切っています。私はもともとアクション映画が好きですので、大いに楽しみましたが、前作の女性ファンにはこんなの受けるんでしょうか? 他人事ながら心配です。氷を使ったエフェクトもさらにパワーアップしており、もはや必殺技と言っていいレベル。XMENとも対等に戦えそうです。
 物語は、舞台を国の外へ広げ、エルサの魔力の秘密へと迫っていきます。4元素の精霊が出てくるなど、ファンタジーRPGのような展開は、ディズニー映画としては新しいかもしれませんが、ゲームやらライトノベルやらに漬かっている日本の観客から見ると陳腐に感じるかもしれません。精霊の中では、サラマンダーが超かわいい。でも意思の疎通が出来ないんですね。「モアナ」の鶏や、「リメンバー・ミー」の黒犬を思わせます。

●オラフ
 観たタイミングが冬休みという事で、映画館にはちびっ子が多数いましたが、オラフの一挙一動に爆笑しており、熱い支持に感心しました。でも、この子らの歳だと、5年以上前となる「1」は劇場では無理ですね。家でDVD等で観たのでしょうね。
 ピエール瀧の不祥事により、吹替声優が変更になっていますが、ちょっとキャラ的には薄くなったかな、という感じです。
 それにしても、観客が前作を観ている前提で作られているのに驚きます。続編物では、時として前作を観ていない観客への配慮があったりしますが、今作は、オラフによるあらすじ説明があるだけ。しかも雑過ぎて誰にも分らないというギャグになっています。

(注:以下にネタバレを含みます)

●結末はイマイチ
 過程は楽しいのですが、終わり方はイマイチでした。ハッピーエンドにしなければいけない、という意識が強すぎる気がします。
 アナはダムを破壊し、王国を津波が襲います。森の魔法を解くための、苦渋の選択でした。ところがこの津波を、エルサが超必殺技で止めます。王国の被害は0。うまく行き過ぎて拍子抜けします。先に、主人公の決断で東京が沈んだ「天気の子」を観たせいかもしれません。
 また、アナにプロポーズしようとして、しくじりまくっていたクリストフですが、最後にとってつけたように成功します。これもなんだか白けます。オラフに至っては、誰もが復活を予想済みだったのではないでしょうか。

 世界を広げていくための準備は整った、という感じがしますので、やろうと思えば3作目いけますね。人間ドラマとしては薄くなってしまいましたが、アクション映画ならこの先さらに続けてもあまり蛇足感がないので、うまい選択かも知れません。

映像先端度 10
物語先端度 4
パンフレット充実度 9
個人的総合 8
posted by Dr.K at 22:18| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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