2020年03月21日

私が「血と汗とピクセル 大ヒットゲーム開発者たちの激戦記」を買った理由

chitoaseto.jpg なんとも物騒な題をつけたものだ。「血と汗とピクセル」は、海外のゲーム開発を取材したノンフィクション。「アンチャーテッド4」や「ウィッチャー3」、「デスティニー」といったタイトルが取り上げられている。

 この本を買ったきっかけは、一本の記事だった。


 海外の方が企業はホワイト、というイメージがあったので驚いた。
 そして、なんだか非常になつかしい気持ちになった。なぜなら、かつて日本のゲーム会社もこんな感じだったからだ。決して褒められた働き方ではない。ただ、天才でもない開発者が〈すごいゲーム〉を生むためには、この方法しかなかったのかな、とは思う。私の上司が、若い企画屋が辞めていくことを〈自然淘汰〉と言ってはばからなかったのを思い出す。
 それからウン十年、日本の方が働き方改革が進み、いつのまにか立場が逆転したのかもしれない。

 さて、この記事で感心したのが、視点の公平性。
 こういう題材では、ライターの立場が重要だ。辞めたスタッフの視点に立てば、企業を糾弾するような内容になるし、企業側に立てば、過酷な開発を乗り越えた美談は、宣伝記事になってしまう。
 記事を担当したジェイソン・シュライアーは、そのどちらにもならず、双方への取材から冷静に状況を分析しようとする。なかなかできることではない。

 そのジェイソン・シュライアーの既刊が「血と汗とピクセル」だったというわけ。「アンチャーテッド4」の章を読むと、今回問題続出の「ラスト・オブ・アス パート2」もなんとかなるんじゃないか、と思えてくる。
posted by Dr.K at 13:26| Comment(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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