2020年05月03日

パラサイト 半地下の家族

 監督自ら「ネタバレしないで」とパンフレットに書くくらいなので遠慮していたが、映画館の休業により強制的に公開終了となったので書く。

 個人的には、あまり好きなタイプの話じゃない。しかし、こちらの想像をどんどん離れていく驚きがあり、確かに面白かった。これがアカデミー賞とは、審査員は意外に頭が柔らかいな。

以下、ネタバレを含むため注意

 キム一家は貧しい半地下暮らし。ある日、長男のギウが大金持ちのパク家で、家庭教師をやることに。生徒のダヘは、ギウに積極的に近づいてくる。これは、恋愛関係になったところで、ギウの学歴詐称がバレるパターンか?
 → 全然そんな話にならない。

 続いて、娘のギジョンが、ギウの妹であることを隠して、パク家に侵入。落ち着きのない男の子、ダソンの美術教師として雇われる。どこか人の好さそうなギウと違って、ギジョンは計算づくで悪事をやり切るタイプに見える。ダソンはすぐに懐くが、これ、見えないところで脅してるんじゃないか?
 → そんな事実はなかった。

 ギジョンの策で、運転士がクビになり、キム家の父親であるギテクが運転手になる。さらに、家政婦のムングァンを追い出して、母親のチュンスクが後釜に入る。確かにこれでパラサイト完了だけど、この父母に仕事が務まるんかいな?
 → 二人とも意外に有能。こういう一家でも仕事がない、というのが韓国の現状なのかな。

 嵐の夜、元の家政婦ムングァンが訪れ、地下の部屋と夫グンセの存在が明かされる。これは貧しい者同士が協力し、金持ちに寄生していく展開になるのか?
 → むしろ殺し合う展開に。

 ダソンの誕生パーティーでの惨劇を経て、ギテクはパク家の地下に身を隠す。ギウは父を助ける日のことを想像する。まあ、まずあの家を買うことは不可能だよね、なんとも切ない結末だ。

 「万引き家族」と比較されることが多いが、こちらの方が圧倒的に善性に欠ける。善性という指針がないからこそ、どうなるのかわからない物語となる。私はこの映画に大いに翻弄され、それを楽しんだ。もう一度見ると、色々な仕込みがわかるのだろうか?

不潔度 9
凄惨度 8
喜劇性 7
個人的総合 7
posted by Dr.K at 00:50| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: