「マイファミリー」、なかなか攻めたドラマだった。最初に、温人(二宮和也)の娘が誘拐される。犯人は警察の排除を要求。温人は友人らと協力し、これをどうにか成し遂げる。身代金と引き換えに、娘を救出し、家族の信頼を取り戻すのだが、この時点でまだ3話。この後はどうするのかと思いきや、新たな誘拐事件が起き、温人が交渉人として巻き込まれていく。
温人に近しい家族が次々に連続誘拐に関わっていく驚きの展開で、真犯人やその動機がさっぱり予想できないまま最終回へ。しかも、ぎりぎりまで東堂(濱田岳)の妻が犯人というミスリードでひっぱり、最後の最後に吉乃(サンドウィッチマン富澤)が正体をあらわした。がっかりするより先に、こんなドラマ最近どこかで観たぞ、という既視感がひっかかった。
「マイファミリー」は、視聴率的には「テセウス」同様成功をおさめた。制作側が味を占めそうで今から心配だ。これからは、日曜劇場にお笑い芸人が出てきたら、真犯人ではないかと疑いの目で見てしまう。