2023年01月02日

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

 前作は、3D映画の幕開けを告げる作品だったので、これも3Dで観ないと!

●超長い!
 事前に、上映時間が3時間超と知ってたじろぐ。そんな壮大で複雑な物語なのか? しかし、実際に観てみると、ストーリー的にはそこまで長時間が必要な内容ではない。では、どこに時間をとられているのかというと、海の描写。ジェイクの一家は、敵の目を逃れるために、メトケイナ族の村に引っ越す。そこで、海の一族の暮らしが、ドキュメンタリー番組の如き緻密さで描かれていくのだ。3Dで描かれる海中はVRに迫る実在感、ダイビングの疑似体験として楽しめた。いっそのこと、戦いのないホームドラマとしてまとめてくれても良かった、とさえ思える。一方で、本来の見せ場となる戦闘描写も楽しいことは楽しいが、平和な場面が美し過ぎるのでクライマックス感を損ねている気がする。
 なお、前作の複雑な設定はほぼ説明されないため、あらかじめ観ておくことは必須。十数年ぶりの続編にしては、かなり不親切な作りだ。

●超高価い!
 わざわざ劇場に行くのだから、最高の環境で観たい。IMAX・3D・HFRで観たが、この組み合わせは3000円もする。そして、パンフレットがなぜか世界観の解説本になっており、1650円もする。中身はすごいが、普通のパンフレットも出してほしい。キャストの紹介や監督のインタビュー、メイキングなんかも見たかった。いずれにせよ、ずいぶんとお高い趣味になってしまった。

●総評
 3Dで観ると、3時間あまりを惑星パンドラで過ごした気分になれるので、そういうアトラクションのつもりで観るなら価値がある。一方で、ストーリーは並なので、将来配信などで見ても大した感慨は得られない可能性が高い。「アバ体験」という広告センスは最低だが、ある意味本質を突いている。

映像美   10
費用    10
ストーリー 5
個人的総合 7

他の方のアバ体験
社会の独房から…クオリッチ大佐中心のレビュー
沼の見える街…異世界プラネットアース。確かに!
posted by Dr.K at 18:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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