インドネシア製のゲームをプレイするのは「COFFEE TALK」以来。「A Space for the Unbound 心に咲く花」は、なつかしいドット絵で描きこまれたサイドビューのアドベンチャーゲームだ。
高校生の男女、謎の彗星と超常現象、とあまりにも新海誠な設定で始まる物語だが、クールジャパン(死語)へのオマージュはそれだけではない。
例えば、ヤンキーに絡まれたので格ゲーで修行だ! という展開で出てくるのがどう見ても「スト2」。ゲーセンでのミニゲームだけかと思いきや、以降のケンカはすべてこのシステムで行われる。「スト2」、インドネシアでも人気なのか。そう言えば、ベガもサガットもタイがホームグラウンドだったし、東南アジアには何かと縁があるのかも。
そうかと思えば、突然始まる「逆転裁判」。こちらはローカライズが厄介そうなタイトルだが、インドネシアでもプレイされてるのか! 分割された証言にツッコミを入れていく仕組みまでそのままで感心してしまう。
以上のように、日本の作品の影響が色濃いが、内容自体はインドネシアの文化のせいもあって、オリジナリティを感じる。ストーリーが非常に良いと聞いているので、引き続きプレイしていきたい。