「大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟」、ダウンロード版をセールで購入したまま、プレイしていなかったのを思い出した。ひとまず「大逆転裁判1」をクリアする。
それにしても演出が豪華だ。もとは3DSの小品だったものを、わざわざリマスターしてまでやる意味があるのか、と訝っていたが、個性あふれるキャラクターが大画面で見られ、多彩なモーションも迫力満点。意味があった。
「逆転裁判」は、いつの間にか近未来SFの域に達してしまったが、今作は昔に遡るので、ミステリーファンにとっては馴染みのある世界観と言える。成歩堂がホームズや漱石と共演する様は、レイトン教授どころではない魅惑のコラボとなっている。特に、ホームズは間違った推理をする探偵、という建付けになっており、こんな使い方に許諾が下りるのかと心配になるが、すでに著作権が失効しているようで、畜生、うまいことやりやがったな! 事件もパロディとなっていて、大昔に読んだ「ホームズ」シリーズの記憶がくすぐられる。
ロンドンの法廷がまた豪華で、証人も複数並び、裁判長に加えて陪審員が6人いるので常ににぎやか。一般人であるべき陪審に、いちいち因縁のあるキャラが出てくるのが面白い。
いつも通りの軽いノリを楽しみたいのだが、タイトルに「大」を付けたからか、絶体絶命に追い込むことに全力を尽くしているようなシナリオで、進行が息苦しすぎるのが難点。
いつも通りの軽いノリを楽しみたいのだが、タイトルに「大」を付けたからか、絶体絶命に追い込むことに全力を尽くしているようなシナリオで、進行が息苦しすぎるのが難点。
ヒントの出し方が丁寧なので、自力で解決したいところだが、残念なことに、最後の事件で被害者と犯人の位置を指摘するところだけがわからなかった。ノーヒントを達成できず悔しい。3DSでは、続編がある前提のエンディングに不満の声が上がったが、このバージョンならはじめからセットなので問題なかろう。「2」が非常に楽しみになった。
「大逆転裁判」では、いつもの霊媒ネタが出てこない。よって、オカルト要素のない正統派の謎解きとなっている…が、法廷で陪審員が火の玉を飛ばす仕組みだけが超常現象(笑)
巧ディレクターの講演に出席したことを思い出し、その見事な手腕をじっくり味わえた。