PS+フリープレイでは、いつからかPS5専用ソフトもリストに上るようになりました。4月は「ロボコップ:ローグシティ」。5/6までダウンロードできるのですが、はっきり言ってオススメです。
プレイヤーは、ロボコップとして、街の治安を守るべく奮戦します。ゲームはFPSの形で進み、レベルアップするごとに、新たなポイントを得て強化ができます。私はFPSが下手なので、装甲や体力に重点的にポイントを費やしました。
FPSは銃撃戦のゲームですから、通常は、回避やカバーといったアクションを素早く行わねばなりません。しかし、このゲームはずいぶんプレイ感が異なります。ゆっくり歩くことしかできず、回避もカバーもありません。代わりに、装甲の固さと火力の強さで押し切っていく。実にロボコップらしいスタイルと言えます。
プレイして感心するのは、制作スタッフのロボコップ愛。
物語の時代設定は未来のはずですが、映画は80年代に作られたので、道具立ては古くなります。携帯電話やスマホはなく、テレビはブラウン管、フロッピーディスクを使うパソコン…。うっかり現代の道具を登場させたりせず、映画の当時を忠実に再現したゲームステージが、プレイヤーをあの頃にいざなってくれます。
失礼ながら、予算はそれほどなかったのでしょう。人物も背景も、CGはPS4の初期くらいの水準です。そんな中、ロボコップだけは完璧な再現度で光沢を放っており、作り手の気合を感じさせます。
序盤は、ロボコップが強いので簡単ですが、だんだん手ごわい敵が出てきます。例えばこのスナイパー。どんなゲームにも出てくる当たり前の敵ですが、カバーアクションのないこのゲームでは非常にきつい。何度もリトライする羽目になりました。
そしてついに、ED-209が登場。いよう、待ってました! 映画に忠実なデザインのはずですが、今見るとなんとも野暮ったく愛らしいですね。いざ戦うとなるとそんな呑気なことは言ってられませんが。
純粋にゲームとして評価すれば〈並〉ですが、ロボコップごっことしては満点。映画ファン向けのゲームとして、正しい舵取りと言えるでしょう。そう言えば、「インディ・ジョーンズ 大いなる円環」も最近リリースしたところでしたね。レトロな映画を今の技術でゲーム化する、という流れが来ているのかもしれません。「ロボコップ」のように、原作愛にあふれた作品なら大歓迎です!

