「Expedition 33」を開始した。フランス製のRPGだが、事前の知名度は全くなかった。ところが、4月に発売されると、各所で絶賛の声が上がった。RPGを誉めるにあたり、ストーリーや世界観、キャラクターなどを差し置いて、戦闘の面白さが取り沙汰されるのは稀である。こいつはぜひやっておかねば。
評判の戦闘を確かめるつもりだったのに、ろくに戦いもないプロローグに早くも泣かされる。悲劇がきっかけとなって始まるRPGなど珍しくもないが、このエピソードは並外れて強い。人間が次々に間引かれていく異常な世界を、説明的なテキストを使わず、祭(に見えるが実は生前葬)の風景で描き切ってしまうセンスに感心する。
私は、ゲームはなるべくパッケージ版を買う派だが、広がり続ける評判のせいか、どこもかしこも売り切れ。Amazonでは定価の倍にもなるプレ値がついている。どうしても今プレイしたかったので、仕方なくダウンロード版での購入となった。
最後にもう一つ文句を。PS5でShareボタンを押すと、全部「ポーズ」が出てしまうので、まともなスクリーンショットが撮れない。この仕様は修正してほしい。ゲーム内にフォトモードもなく、美しい場面の数々を記録に残せないのは惜しすぎる。

