子供の頃の私は、鉄道が好きでした。父は、そんな私を梅小路蒸気機関車館へ連れて行ってくれました。私は、こんなデカいものが蒸気で動くのか、と本物の迫力に圧倒されたものでした。
先日、中之島美術館で開催中の大カプコン展に行ってきました。
ゲーム開発の面白さが詰まった、良い展示でした。例えば、吉田沙保里とリュウを対戦させる映像では、さりげなく自慢のReエンジンが披露されています。当たり判定の説明では、その昔何日も残業して矩形を描いた仕事を思い出しました。意外なほど素朴な効果音の作り方には笑わせられました。そして、ドット絵、表情のキャプチャー、モーションキャプチャーでは体験コーナーが楽しめました。
ゲーム企業が培った技術を、一般の人でも興味を持てるよう、巧みにかみ砕いた見せ方に感心します。ファミコン時代のパレットの概念を、今の学生に対して、こんなにうまく説明できる自信は私にはありません。
40年というカプコンの歴史の中で、ゲーム開発の今と昔を比較するような見せ方になっていました。私が働いていたのは30年前なので昔ということになります。今の子供たちにとって、冒頭の梅小路に例えると、私は蒸気機関車の運転手に相当することになります。昔のゲームにSLのようなノスタルジーがあればいいのですが。


個人的に一番、面白かったのが
出口付近でロックマンやスト2の
生の企画書が見れた事ですね。
手塚治虫記念館でのカプコン展を
訪れた時もスト3の企画書が見れたり
して面白かったので、いつの日か
歴代カプコン作品の企画書展を
開いてくれないかなと大カプコン展を
訪ねて思いました。