「デスストランディング2」では、サム役のノーマン・リーダスをはじめ、名だたる俳優が出演している。彼らが出演することで、ゲームの話題性がアップしていることは言うまでもない。
ところが一方、配送先で待つ人々の役で、雑多な有名人が起用されている。こちらは、話題性目的というよりは、小島監督の私的な交遊録とでも言うべき人選になっている。人と人とをつなぐことをテーマにした、このゲームにふさわしいお遊び要素だ。
●ミュージシャン(星野源)
星野源が、NHKの番組「ゲームゲノム」の「デスストランディング」特集回に出たことがきっかけと思われる。人気を取るなら、MCの本田翼の方をゲームに出すべきだが、そうしないところが偉い。星野源は番組にファン代表として出演し、小島秀夫と熱くクリエイター論を交わした。
シェルターの壁にジャケットを並べているのも、小島流のリスペクトを感じさせる。
Game*Spark:小島監督と星野源・本田翼が『デススト』を語る〜
●歩荷
歩荷(ぼっか)とは、山岳で荷物を運ぶ職業のこと。前作では使われなかった言葉だが、「2」では伝説の歩荷を目指す男が登場し、その職業への熱意を語る。これは、YouTube「ゲームさんぽ」を観てのことだろう。確かに素晴らしい動画だった。
ゲームさんぽ:歩荷の人と背負うデス・ストランディング
●冒険家(S.S.ラージャマウリ)
「RRR」を作ったインド映画の巨匠。ゲームの中では常に危機的な状況にあり、何度も死なせてしまった(笑)
映画公開時の対談が出演のきっかけと思われるが、対談後に、「ちょっと全身をスキャンさせてもらえませんか」などと交渉するのだろうか。「カルキ2898-AD」のカメオ出演を観る限り、ノリの軽そうな人ではあるが。
●データサイエンティスト(兎田ぺこら)
Vtuberなんか出すな、と反感を買っているぺこらだが、他のビジネス的なVtuberコラボと一緒にしてもらっては困る。もともとは、ぺこらが「メタルギアソリッド」の実況を上げ、小島秀夫がそれを気に入ったことに端を発する。決してホロライブの商売ではなく、これもまた小島秀夫の私的な交友の結果なのである。データサイエンティストのシェルターは、地図上の要衝にあり、何度も訪れざるを得ないように思うが気のせいか。
ファミ通.com:小島秀夫監督がホロライブの兎田ぺこらをコジマプロダクションに招待

