今や貴重な3D映画の生き残りなので、公開直後の上映回が多いうちに、思い切ってIMAX・3D・HFRで観てきた。
●ハードル高い!
相変わらず映像が素晴らしく、アトラクションのような没入感を楽しめるのだが、そのためには3Dで観る必要があり、料金が高い。そして、ストーリーに関しては、「ウェイ・オブ・ウォーター」と「ファイヤー・アンド・アッシュ」とで前後編を成すような構成になっており、前作を観直す必要があるので、一見さんには向かない。とどめに、上映時間が3時間越えという長さなので覚悟が必要だ。
●アッシュ族が良い!
「アバター」の敵はこれまで人間であったが、今回は新たな敵としてアッシュ族が登場する。族長ヴァランの一挙手一投足に目が離せない。もともとナヴィの容姿は善人らしくないので、悪役のビジュアルがおそろしく似合っているのだ。敵に魅力があると映画は面白くなる、というのを実感した。
注:以下にネタバレ含む
●クオリッチの悲哀!
「アバター」は言うまでもなく、ジェイク一家の物語だ。しかし、今回はクオリッチの物語が心に残った。ナヴィとして蘇ったクオリッチは、もともと人類側の軍隊の指揮下に収まらないところがあったが、今回はそれどころではない。息子のスパイダーを助けるために、ジェイクと一時的に共闘。そのまま味方になるかと思いきや、ヴァランをそそのかしてナヴィ同士の争いを焚きつける。アッシュ族を引き連れ、意気揚々と軍に戻るが、お前も所詮は野蛮人ではないのか、と見下されてしまう。スパイダーを助けても、すでにジェイクとの絆は強く、父と思ってもらえないばかりか感謝のそぶりもない。クレイジーで自信に満ちた存在だったクオリッチだが、その背中は悲哀に満ちている。身投げしても、軍はおそらく三代目クオリッチを送り込む。なんとも救われない。
●エイワの謎!
キリはついにエイワのもとにたどり着く。この時のエイワの姿に驚いた。私は、生命の樹や世界樹をイメージしていたので、まさか人類の姿とは思わなかったのだ。ナヴィの神ならナヴィの姿であるはずでは?
キリは人間を母とする特別な子なので、エイワの姿もそうなったのだろうか。もしかすると、すべてのナヴィは人類を祖とする人工的な生物なのかもしれない。
ストーリーにはあまり期待していなかったが、「ウェイ・オブ・ウォーター」より面白かったので良かった。ヴァランは良いキャラクターなので、ぜひ次も出てきてほしい。
映像美 10
費用 10
ストーリー 6
個人的総合 8
費用 10
ストーリー 6
個人的総合 8

