2025年04月11日

冬ドラマ最終回の通信簿2025

 「秘密」は、板垣李光人の演技が拙く見え、1話で視聴をやめてしまいました。「どうする家康」では、そんなに悪くなかったと思うのですが。

「プライベートバンカー」:良い
 扱っている内容が大金持ちのマネーゲームで、これほど自分とかかわりのないドラマも珍しいです。鈴木保奈美が無能すぎて、こんな役をさせなくても、と思っていたのですが、最終回で豹変。鈴木保奈美を起用した理由はこれか、と納得しました。

「私の知らない私」:悪い
 主人公をいじめ抜くことに徹した物語で面白かったのですが、二転三転させたいがためのミスリードが多く、辻褄が怪しいです。最終的に悪が一人に集約されるのですが、かといって誰も幸せにならないのでスッキリしません。何より、エピローグはHuluで、という誘導は最悪です。

「御上先生」:悪い
 最後になって石あかりが活躍、待ってました。今最も勢いのある女優、モブで終わるはずがありませんね。御上が賢い学生を論破する序盤は面白かったですが、学生に信頼されてからは凡庸でした。問題が広すぎてぼんやりしています。悪役がもう少し抵抗してくれないと盛り上がりません。学生に感情移入させない作りで、卒業にも感慨がありませんでした。

「アポロの歌」:普通
 石あかりはこっちの方が大活躍でした。極端に古い原作を、低予算ながらアーティスティックに撮っているという点で、岩井俊二の「なぞの転校生」に近しいものを感じます。最後に再会できた二人ですが、神から許された描写もないので、これからも別れと出会いを繰り返していくのでしょうか。

「ホットスポット」:良い
 多くのドラマが、視聴者にインパクトを与えようとしてコケている中で、一貫してゆるさを保ち、盛り上げないのがこのドラマ。最終回は、「ブラッシュアップライフ」のセルフパロディのようでした。のほほんと名優を無駄遣いしており、横綱の如き盤石さを見せつけてくれます。
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2025年04月05日

Nintendo Switch 2の抽選に応募

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 話題騒然のスイッチ2。さっそく抽選に申し込んで来ました。見事な転売対策が施されていますので、少しは当たりやすいのでは、と期待しています。仕事柄、「Nintendo Switch 2 のひみつ展」は早く見ておきたいです。

●意外に早い!
 それにしても6月ですか。秋から年末にかけてだろう、と予想していたので驚きました。夏休みにプレイ予定のゲームが決まっていた人は、計画を変更しないといけませんね。

●意外に安い!
 Nintendo Directでは、サードパーティーの移植タイトルも多数発表されました。その中に「サイバーパンク2077」が。PS4ではまともに動かず、PS5でようやく快適に遊べた、という経験をしたタイトルです。これが動くとなると、Switch2はスペックが高く、そのぶん価格も高くなりそうだな、と思いながら番組を見ていました。
 ところが、発表された価格は予想外に安かった。今後は、他のプラットフォームはかなりの苦境に立たされそうです。

●Nintendo Switch 2 Edition
 任天堂のゲームの一部で、Switch2用にアップグレードしたバージョンが発売されます。今のところ、「マリオパーティー」や「星のカービィ ディスカバリー」が発表されているのですが、いずれは「スプラトゥーン3」あたりも何か追加されるのではないかと予想しています。

 PS5は、抽選に当たるまでに大変な時間を要しました。今回は早く手に入るよう祈っております。
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2025年03月08日

稲船敬二退社、LEVEL5 comceptは事業譲渡


 稲船敬二が退社、「ファンタジーライフ」新作はレベルファイブが開発を引き継ぎ、稲船が社長をつとめていたLEVEL5 comceptはレベルファイブ大阪オフィスとして再出発することになった。
 内情は知る由もないが、「またか」という感じである。
 レベルファイブと有名クリエイターはだいたいうまく行かない。かつて、「428」などシナリオに定評のあるイシイジロウが入社したことがあったが、「タイムトラベラー」一本を作っただけで去っている。また、「オウガバトル」や「ファイナルファンタジータクティクス」の松野泰己も、「クリムゾンシュラウド」一本で退社した。
 レベルファイブという企業は、ゲームの知名度や会社の規模の割には、クリエイターの名前が表に出てこない。いまだに、社長の日野晃博が一人で仕切っているような印象がある。他社でヒット作を出した実績があるベテランに要らぬ口出しをし、衝突を招いているのではなかろうか。稲船敬二もcomceptなんて社名を付けるくらいなので、ゲーム企画には大いにこだわりがあったはず。こういう日が来るのは時間の問題だったと思われる。
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2025年02月26日

祝! 「プリンプリン物語」の再放送が継続

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 昨年の10月からスタートした、人形劇「プリンプリン物語」の再放送を見ている。アルトコ市に住むプリンプリンは、どこかの国の王女様。三人の友人とサルをお供に、祖国を探して旅に出る。
 79年の番組なので、実に45年ぶり。何しろまだ幼い子供だったので、毎回は見ておらず、ストーリーはほとんど憶えていない。ところが、歌は完璧に憶えていた。いやはやこれは懐かしい。
 改めて見ると、発見が多い。登場人物とディレクター(本物)が対話するメタ演出、こんなの昭和でやっていたのか。社会情勢や国際情勢を扱った風刺、批判性が強い。時間を飛び越えるトンデモ展開にあきれ、インド神話がモチーフになっていることに気付いて驚く。総じて、子供向けでは済まされない尖った内容だ。だからこそ、当時の子供たちは、教育的な番組にない魅力を感じたのだろうな。

 全部で600回を超える長い番組だが、今回の再放送は50話まで。序盤で終わりか、残念だな、と思っていたら、4月から間をすっとばして最も人気があった「アクタ共和国編」の放送が決まった。これはめでたい! 忘れずに観よう。

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2025年01月26日

新生プラチナゲームズのお手並み拝見


 突如として発表された「NINJA GAIDEN 4」。その予告編の中に、プラチナゲームズのロゴが登場した。「ベヨネッタ」「ニーアオートマタ」など、アクションゲームに定評のある開発会社なので納得だが、同時に、今でもこのような有名タイトルに起用されているとわかってほっとした。
 というのは、昨年末にプラチナゲームズからのスタッフ流出が話題になったからだ。


 同社を代表するディレクターだった神谷英樹。退社から約一年で、クローバーズを起業し、新作を華々しく発表したことになる。元プラチナゲームズのスタッフも合流していることだろう。さらに、開発協力にはプラチナゲームズの元社長、三並達也による新会社マシンヘッドワークスが名を連ねており、ますます元プラチナの色が濃くなっている。

 さらに、「ベヨネッタオリジンズ」のティナリ・アビビがフィンランドのHousemarqueに移籍、「ニーアオートマタ」「アストラルチェイン」の田浦貴久も退社が噂されるなど、ベテランだけでなく期待の中堅スタッフも出てしまっているようなのだ。中国テンセント社の経営への介入のせいか、稲葉新社長への反発か、真相は外からはわからない。
 「NINJA GAIDEN 4」が完成を迎えたとき、新生プラチナゲームズの新しい顔となるクリエイターが誕生するのかもしれない。お手並み拝見である。
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2024年12月29日

珍品堂が勧める2024年のTVドラマベスト3

 NHKの「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」、先ごろ、待望のシーズン2が放送されました。面白かったのですが、どのエピソードも「定年退食」を越えるインパクトはなかったですね。それでは、今年のお勧めドラマをどうぞ。

第3位 不適切にもほどがある!
 阿部サダヲの時代錯誤演技が凄かったですが、古いオヤジをいじるだけのドラマで終わらなかったのは、さすが宮藤官九郎です。また、河合優実が特に光っており、その後の邦画での大活躍も当然のことと思えました。なお、私の周囲では、誰も「ふてほど」とは言ってなかったのですが、流行語大賞はどうなっているんでしょうか?

第2位 アンメット
 主人公のミヤビが記憶障害で、その原因に病院の上層部が関わっている…こんな設定なので、謎解きを中心にした話になると思い込んでいました。実際は、ミヤビが障害に負けず、脳外科医として患者と向き合っていくヒューマンドラマでした。仲間が増えていく展開や、巧みに織り込まれた食事シーンなど、前向きで力強いメッセージが心にしみます。

第1位 海に眠るダイヤモンド
 私のような廃墟愛好家にとっては、軍艦島が舞台になるというだけで興味津々です。しかも、見事な映像技術で、在りし日の姿が再現されている。人間模様もしっかり描けていて、言うことありません。こういう作品だと、昔の人に比べて今の若者は…となりがちですが、玲央や孫たちもすっかりいい奴になるあたり、性格のいいシナリオと言えます(笑)
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2024年12月27日

秋ドラマ最終回の通信簿2024

 放送を見逃した時はもちろん、後から見返す時にも便利なTVerですが、「ウイングマン」の最終回では、CMがあまりに多すぎて興ざめでした。他の番組ではこんなことなかったのに…。

「モンスター」:悪い
 このドラマは、神波弁護士(趣里)が常識やモラルに縛られずに活躍するのが面白いのです。それなのに、この最終回はどうでしょう。大企業の悪を暴き、和解を引き出しておきながら、最後は原告側に釘を刺して終わりました。神波を、他人に説教するような陳腐なキャラにおさめてしまうことになり、しっくりきませんでした。

「放課後カルテ」:普通
 毎回見ごたえがあり、本当にいいドラマでした。最後は、中学生になった生徒たちを集合させて終わりました。子供たちの熱演あっての作品、ということはわかるのですが、牧野医師(松下洸平)の成長した姿をもう少し見たかったなと思います。スペシャルや続編の可能性を残したかったのだろうとは思いますが。

「ウイングマン」:残念!
 これは残念。デルタエンドの回がピークでしたね。とにかく時間が足りず、リメル戦の展開は駆け足でした。それでも原作最終回のエッセンスを残したところに、スタッフの意地を感じました。最後の最後で続編を匂わせていますが、再開のためにはかなりのオリジナル展開が必要。何より、このキャストをもう一度集めるのは大変なので、早期の着手をお願いします。

「海に眠るダイヤモンド」:良い
 いづみ(宮本信子)が端島を訪れると、かつての人々が幸せに暮らし続ける風景を幻視します。感動するに決まってるじゃないですか、こんな「タイタニック」みたいな結末。過去が主となる物語では、現代編が蛇足になったりするものですが、うまくつながっていて良かったです。玲央(神木隆之介)が結局他人の空似だったのには驚きましたが。
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2024年12月07日

11万5550円の研究レポート


 今春サービス終了した「モバマス」のすべてをまとめた本、All for YOU!!! THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Recollections」の予約受付が始まりました。完全受注生産で、11万5550円です。
 カードのイラストはもちろん、イベントのテキストなども収録されており、5000ページを越える充実の内容なのですが、しかし11万5550円。サービス期間が11年にわたるゲームなので、画集は数万円にはなるだろう、と予想してはいましたが、それどころではありません。ファンの覚悟が試されます。
 思えば、「モバマス」はガチャブームを牽引し、コンプガチャ事件では重課金ゲームの代表として世間の注目を集めました。そんなゲームの総まとめが11万5550円。これこそ最後の重課金です。
 なお、特典が「デレステ」用のアイテムのシリアルコードとなっているために、本書の出版を「デレステ」サービス終了の前兆、と受け止めてしまっている人がかなりいるみたいです。これは完全な誤りです! 本書はあくまで「モバマス」の記録であり、「デレステ」のイラストが収録されているわけではありません。誤解のないように11万5550円でご購入下さい。
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2024年11月20日

実写版「ウイングマン」が意外とイケる

 少年ジャンプに載っていたのはなんと40年前。桂正和のデビュー作である。大好きな作品で、いまだに全巻が本棚に置いてある。
 それが今さらテレビドラマになると聞き、あまり期待せずに観始めた。どうせマンガとかけ離れたものになるんだろうな…

 ところがこれが、なかなかイケるのである。
 まず驚くのが原作への忠実度。キャラクターが減ったり、エピソードが端折られたりはしているものの、今のところ内容はほぼマンガの通り。あまりにアレンジがうまいので、元と読み比べてしまうほどだ。出演している俳優が若く知名度が低いが、おかげで年齢的な違和感がなく、変な先入観なく観られるのも良い。
 そして、アクション部分が素晴らしい。着ぐるみのウイングマンや敵怪人が、原作通りのデザインなのに全く古くない。桂正和のセンスがいかに先進的だったかという証明になっている。主人公の健太は、特撮ヒーローにあこがれる少年という設定だった。それが、本当に特撮になったのだから言うことはない。おまけに、最近の技術を駆使して、今どきの仮面ライダーシリーズに負けないアクションになっている!
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 昭和のオッサンとしては、キメのところで昔ながらの爆薬が使われたのがなんとも嬉しい。原作とすべての特撮にリスペクトを捧げていることが感じられ、今後もぜひ応援していきたい。
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2024年10月18日

夏ドラマ最終回の通信簿2024

 6月末のスペシャルドラマ「ブラック・ジャック」、キャスティングが面白かったのですが、内容的にはパイロット版という感じでした。もっと色々なエピソードを見たいので、シリーズ化の検討お願いします。

「素晴らしき哉、先生!」:打ち切り?
 この記事が遅くなったのは、遅く始まったこのドラマの結末を見届けたためです。パリオリンピックの影響でしょうね。
 りお先生(生田絵梨花)が、シングルマザーになる決断をします。このてのドラマで、最後の問題が教員本人にある、というのは珍しいんじゃないでしょうか。家族が協力的とは言え、子供が生まれて以降の方が大変そう。文化祭の劇の内容も見せず、ヤミバイトの学生が劇を見に来ることもなく、打ち切りのように駆け足の最終回でした。

「南くんが恋人⁉」:普通
 ストーリーとは別に、脇を取り囲むベテラン俳優陣が若い主演二人を盛り立てているように見え、なんだかほっこりするドラマでした。南君との別れをどう受け止めるのか、重要なメッセージをちよみ(飯沼愛)ではなく母(木村佳乃)の口から言わせるあたり、この作品の想定視聴者は親世代なのかもしれませんね。

「新宿野戦病院」:悪い
 全体としては、個性的過ぎるキャラクターと予測不能な展開で面白かったです。しかし、最終回前から、コロナ禍への批判を込めた展開は微妙でした。特に、ヨウコ先生(小池栄子)が岡山弁を封印して演説する場面は気に入りません。サザンオールスターズのサプライズ出演なんかに丸め込まれてやるもんですか、ええ。

「Shrink 精神科医ヨワイ」:もっと!
 聞いたことはあるが詳しくは知らない心の病について、一話につき一症例、丁寧に見せてくれるので大変勉強になりました。一方で、弱井先生(中村倫也)の背景については、最終回でわずかに見せるにとどまりました。何しろ三話しかなかったですからね、マンガは13巻もあるので、これはぜひ続編を作ってもらわなければなりますまい。

「GO HOME 警視庁身元不明人相談室」:良い
 最終回に向け、警察上層部の不正という巨悪を相手にし始めたので心配だったのですが、拍子抜けするほどあっさり終わらせ、三田(小芝風花)の個人的なエピソードに戻したのが良かったです。内容的に、どうしても毎回死体が出るのですが、湿っぽくなくて見やすいんですよね。月本を演じた大島優子が、すっかりいい女優になっていて感心しました。
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posted by Dr.K at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする