2017年07月02日

原田知世「ロマンス」のPVが胸熱

 先日、原田知世が20年ぶりにミュージックステーションに出演し、49歳とは思えぬ麗しさが話題になりました。
 今回の出演は、デビュー35周年を記念して発売される、「音楽と私」のプロモーションのためと思われます。「音楽と私」は、セルフカバー作品を集めたアルバムとのことで、YouTubeにPVが上がっています。


 これは凄い! すっかり胸が熱くなりました。
 若い人にはどういうことかさっぱりわからないでしょうね。中田ヤスタカプロデュースのPVみたいに、バリバリに編集加工されてカッチョイイ映像じゃないですし。
 この凄味は、オリジナルと比べるとわかります。


 セルフカバーなので歌が同じなのは当たり前ですが、見ての通り、PVも昔のものをオマージュしているわけです。自転車、電車、海、といった同じモチーフが使われています。
 しかし、映像の印象はかなり異なります。オリジナル版は、海外のスタッフにより海外で作られており、キラキラとカラフルです。当時、原田知世は29歳。元アイドルからアーティストへと脱却するための、力みのようなものが残っています。
 ところが、新しい方はどうでしょう。白い服に黒い髪というモノトーンの出で立ち、場所も国内のよく知られたロケ地で、地味ですがとても自然体。むしろこちらの方が完成度が高いのでは、と思うのですが、20年経ってそんなことができる歌手がそうそういるとは思えません。
 原田知世は本当に時をかけています。凄い。
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2017年05月28日

ドラマ「ツバキ文具店」がとても良い

 「ツバキ文具店」は、NHKのドラマ。鎌倉の古風な文具店で、手紙の代書業を営む鳩子(多部未華子)が主人公。民放では到底不可能な地味の極みとも言えるストーリーだが、上質の邦画のような味わいがあり、とても良い。

 中でも感心するのが、手紙作成シーン。ドラマの趣旨としては、鳩子がいかに依頼人になりきって文面を生み出すかが重要なのだと思うが、私がそれ以上に惹かれるのが文房具の解説部分だ。手紙に合わせて、紙や筆記具を選ぶのだが、専門性が高くて毎回すごい。
 思えば、手紙などすっかり書かなくなった。つい最近まで一般的な教養だったはずなのに、急速に失われつつあるのが、手紙をめぐる文化の現状だ。それをドラマの形で留めることは、非常に意義あることだと思う。

 鳩子の祖母で、先代の文具店主を演じるのが倍賞美津子。昨年の映画、「あやしい彼女」は、倍賞が若返って多部になるというストーリーであり、すでに共演済み。息もぴったりと言えそうだ。
 多部の落ち着いたたたずまいは古風な背景に見事に馴染んでいる。一方、回想シーンで、グレてギャルになる部分の似合わなさたるや(笑)
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2017年05月17日

イニス倒産。しかし新作発表!

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 イニス倒産の報があったのは先週のこと。


 私は「応援団」シリーズの大ファンなので、それはもうがっかり。あの素晴らしいゲームを作ったスタッフはどうなってしまうのか。
 ところがほぼ同時に、そのスタッフによる新作がニュースになったので驚いた。


 調べてみたところ、昨年新しい会社が設立されていたことがわかった。


 時系列に並べると、まず昨年11月にイニスジェイが設立。今年3月にイニスがスピカと名を改め、5月に破産。破産時のスピカの社長は、名前から推測するにイニス元社長の妻であろうか。新しいところにスタッフを移したうえで会社をたたんだものと思われる。
 スタッフがゲームを作り続けているのはひとまず朗報。ヒットして新しい会社が軌道に乗ることを期待したい。
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2017年04月22日

課金ビジネスも見直しの時期?

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 おはようございます。有名YouTuberの名前が「非課金」と聞こえて仕方がないDr.Kです。

 さて、すっかり業界に定着したスマホゲームの課金ビジネスですが、いい加減バカの一つ覚えのようなガチャ商法から脱却しようというのか、最近、新しい動きがちらほらと聞こえ始めました。
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2017年04月02日

まるでログイン同窓会 「忍者増田のレトロゲーム忍法帖」

nmrgnc.jpg 「忍者増田のレトロゲーム忍法帖」を読んだ。なつかしさで涙がちょちょぎれたでござる。

 この本、レトロゲームのみを目当てで買ってしまうと、大いに当てが外れる。収録タイトルは少ないし、かといって新しい情報や深く有用な情報があるわけでもない。そもそも表紙のオッサン誰やねん。てなもんである。
 一方、拙者のように「ログイン」時代から増田氏の記事を読んでいる者にとっては、これはピンポイントを穿つ希書である。レトロゲームにかこつけて語られるのは、増田氏の個人的なゲーム遍歴であり、かつての編集部の方々とのインタビュー。今は亡き「ログイン」の同窓会といった趣なのだ。

 「ログイン」は、もともとパソコン雑誌であったが、実用ソフトやハード重視の他紙と異なり、ゲームとエンタテインメントに特化した雑誌だった。その中のファミコンゲーム紹介コーナーが独立し、創刊されたのが「ファミ通」。なので、雑誌も人脈も今の「ファミ通」が受け継いでいるのだが、やはり昔と今は違う。
 ゲーム誌の多くが廃刊し、業界No.1の座を勝ち取った「ファミ通」は、今や業界誌としての役目を負っている。ニュースを的確に報道し、多数あるゲームの中から、代表的なものを選んで載せなければならない。バカ記事もあるとはいえ、全体的には、大人が作るまじめでまともな雑誌と言える。
 だが「ログイン」はそうではなかった。パソコンでゲームをやる奴なんてごく少数。だったら自由にやってやれ。読者のほとんどが知らないであろうゲームを、編集者が発掘し、惚れ込み、紹介した。メーカーとの付き合いやしがらみなどほとんどない。だからこそ、国内未発売の新機軸ゲームを何ページもかけてアピールする、というような記事作りが許されたのだろう。
 高校生の時の拙者が、目を輝かせて見入った雑誌で、原稿を書いていた増田氏は、当時はアルバイトの大学生。読者と編集者との距離感が、パソコンに詳しい東京の兄ちゃん、くらいの感じだったわけで、この本を読むと親戚の兄ちゃんが元気だったことを知ることができたような、そんな感慨がわくのでござるよ。
posted by Dr.K at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月20日

「スケイルバウンド」開発中止についての憶測


 Xbox Oneユーザーにとっては、年明け早々のバッドニュース。ただでさえ少ない独占タイトル、しかも国産のゲームが中止となって、失望も非常に大きかった。今回は、読者の方から質問があったこの問題について考えてみる。実際の事情を知っているわけではないので、あくまで外から見た憶測だが。
 調べてみて思ったのだが、これ、相性の悪い組み合わせだったんじゃないか。

 まずはパブリッシャーであるマイクロソフトの言いぶん。


 開発が遅れていたこと、にもかかわらず、他のプロジェクトにスタッフを回したことなど、不信感の原因が記されている。
 アメリカは契約社会である。開発途中のステップも細かく取り決めされており、遅れれば切る、というドライなイメージ通りの結果である。

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posted by Dr.K at 20:27| Comment(3) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月04日

カヤックの「いちゲー採用」、なかなか良い。

 3月になり、新卒採用が解禁となりました。就職年次の皆様におかれましては、説明会に応募書類に大忙しかと思われます。
 さて、そんな中、面白法人を自称するカヤックの採用が話題になっています。


 こんな方法で良い人材が採れるのか? ただ話題になりたいだけなのでは? など訝しむ声もあるようですが、いやいやどうして、これは結構良い選考方法かもしれませんよ。以下にその理由を挙げます。

●ヘビーユーザーの視点を持つ人が得られる
 現在、ゲームのプレイ人口は多くなっていますが、ヘビーユーザーはあまり増えていません。なぜなら、ゲームが数多くリリースされ、なおかつ基本無料だったりするため、浅いプレイで次々にゲームを消費する人が多いからです。
 一方、ゲームを開発するには、深い分析に基づいた知識や経験が必要です。やり込んだプレイヤーのみに与えられるプラチナトロフィーを指針とすることは、理にかなっていると言えます。

●最先端に意識の向いた人を選べる
 プラチナトロフィー選考に応募するためには、PS4を所持している必要があります。カヤックはスマホアプリを主に開発している企業ですから、この条件は奇異に見えます。
 しかし、ゲームを開発する人は、最新、最高性能のハードに意識を向けるべきであり、PS4を持っているかどうかでそれは推し量れます。別にソニーをひいきしているのではありません。来年の採用では、switchを持っていることが条件かもしれませんよ。

●面白い人が見つかる
 突飛な条件での採用なので、一般的な就職対策が通用しません。また、カヤックに受かるだけのために、今からトロフィーを取ろうとする人はいないでしょう。以上から、型にはまらない面白い人を発掘することができます。
 また、こんなことで採否を決められたくない、という人はカヤックへの応募を避けるでしょう。結果として、社風にあった人のみが応募するようになり、採用活動がはかどります。

 などと分析すると、いかにも深慮遠謀のようです。しかし、過去にも奇抜な採用方法で幾度となく話題になっているカヤックのことですから、単なる気まぐれ、思いつきだったりして(笑)
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2017年02月28日

GCC'17で興味深いセッション多数

 ゲーム開発の技術発表会としては、毎年東京で開かれているCEDECが有名だ。ありがたいことに、最近は、大阪でもGCCという勉強会が開かれている。その中から気になったセッションをいくつか挙げる。

 3Dのホラーゲームという新ジャンルを確立した「1」。日本発の新しいTPSとして好評を博した「4」。「バイオハザード」は、安定の人気作というよりは、実験作としての姿がよく似合う。「7」はVRにも対応した新規性の高い内容で、久しぶりに評判も良い。残念ながら怖すぎるため、私は今のところプレイする予定がない。

 任天堂とカプコンの連携。過去には、任天堂が「ゼルダの伝説」シリーズの開発をカプコンに依頼したことがあった。また、カプコンがゲームキューブに独占タイトルを連発したこともあった。
 今回の講演では、「スト2」以外に具体的なタイトルは出ていない。しかし個人的には「モンハン」の新作に期待してしまう。大画面でモンスターを狩るゲームとして始まったPS2版、そして、ゲーム機を持ち寄る楽しさで大ヒットしたPSP以降。Switchであれば、この両方の楽しさを一本で達成できるじゃないか。

 カプコンと袂を分ったプラチナゲームズだが、「ニーア オートマタ」など順調に実績を上げている。この記事を見ると、奇をてらった所はなく、昔のカプコンで培われたアクションゲームの基本が継承されていることがわかって安心する。

 デベロッパーだと、売ることについてはクライアントに一任しているのかと思いきや、さすがインテリジェントシステムズ。オリジナルなものを作るためには企画の根本がしっかりしていないと、と再確認。

 こうして、講演の要点がWeb上にまとめられているのもとてもありがたい。勉強のネタに事欠かず、いい時代になったもんである。
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2016年12月25日

珍品堂が勧める2016年のTVドラマベスト3

 大河ドラマ「真田丸」、最後までダレることなく楽しむことが出来ました。また、「水族館ガール」や、「運命に、似た恋」も良かったです。視聴率では全く話題になりませんが、個人的にはNHKが圧勝の年となりました。

第3位 トットてれび
 黒柳徹子を主人公に、テレビ放送の歴史を振り返るドラマ。徹子役の満島ひかりが驚くべき憑依演技で、それだけでも見る価値がありました。昔の名優の姿を現在の俳優で再現するのがいちいち面白いのですが、だいたいは故人なのでなんだかしんみりしてしまいます。

第2位 重版出来!
 黒木華がイメージを覆し、体育会系の女子をコミカルに演じました。物語も業界ものとして手堅い出来。ドラマ内で作られる架空のマンガが、いちいちプロの手で描かれ公式サイトに載っているこだわりもグッドです。それにしても黒木華、大河に映画に、今年は大車輪ですが、変幻自在の演技力には本当に感心します。

smoribito.jpg第1位 精霊の守り人
 日本のテレビドラマで、ファンタジー大作をやろうなんて無謀でしょ。でもこれはやってくれました。ロケ地がいいのか、映画に匹敵する映像美を実現できています。キャストはドラマならお馴染みの面々なのですが、それぞれにいい味を出しています。年明けに放送予定の新シリーズも期待大、です。
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2016年11月23日

カオスサーガ騒動で思い出したこと

 MMORPG「カオスサーガ」が、開始するや一日でサービスを終了し、話題になった。


 実際にプレイした人は、その貴重な経験を後世に自慢できるかもしれない。
 問題の構造としては次の通りだ。まず、中国の開発会社が、著作権を無視したゲーム作りを行った。それをブライブが日本向けにローカライズし、DMMが配信した。なので、中国の開発会社が一番悪いのだが、ブライブとDMMのチェックを通ってしまったお粗末さも問題だ。今回、パクられた素材は無名のマイナーゲームではない。FF11なのだ。仮にもオンラインゲームに関わっている会社であれば、FF11のキャラに気がつかないなどということはありえない。もしかするとチェックという工程自体がなかったのではないか。中国のゲームでパクリが横行していることは、以前から知られており、見通しが甘すぎるとしか言いようがない。
 「カオスサーガ」というタイトルのゲームが、業界の混沌を暴いてしまうとは出来過ぎである。

 さて、実は私は、一日でサービスを終了したMMORPGをプレイしたことがある。それはとても面白いゲームで、良い思い出になっている。プレイ日記(一日だけ)のリンクを貼っておこう。

posted by Dr.K at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする