前半が盛り上がったものほど結末が尻すぼみ、という傾向が顕著でした。
「転職の魔王様」:良い
およそ特筆すべき点のない、ザ・普通なドラマでした。しかし、気負わず終わった最終回は爽やか。変に深刻な事件も起こさず、恋愛に深入りしたりもせず、バランスの良い結末だったと思います。それにしても、スポンサーが転職会社というのは世知辛すぎます。
「シッコウ‼ 犬と私と執行官」:普通
エピローグでひかり(伊藤沙莉)が執行官になり、これまた普通ですが語り切っている結末でした。犬要素、あんまり必要なかったな。執行官仲間で、ベテラン俳優がずらりと並んでいるのですが、あまりに見せ場がなくてびっくりします。
「ハヤブサ消防団」:良い
前半は、田舎のおっちゃんがわいわいしている場面が多く、スローテンポでしたが、教団が動き出してからの急展開は手に汗を握りました。彩役の川口春奈、怪しさ満点でハマり役でしたね。彼女のその後が語られないのが残念です。
「最高の教師」:悪い
卒業式で殺された教師、九条(松岡茉優)が最後の一年をやり直す物語。鵜久森(芦田愛菜)が助からなかった時点でバッドエンドの匂いがプンプンでしたが、あっさり助かって拍子抜け。前半の目が離せないリアルさはどこへやら。後日談をHuluで、という展開も気に入りません。
「VIVANT」:悪い
モンゴルの雄大な景色、豪華キャスト、予測不能の展開、と素晴らしかったのですが、最終回は尻すぼみでした。突然始まる株式バトルもつまらなかったですが、何より、最後の最後まで話をひっくりかえそうとして、無理があり過ぎる。予算があってもこれではダメです。


