2020年01月13日

悪夢に溺死する。「DEATH STRANDING」その5

dsst051.jpg
 ついにクリア。しかし、エンディング直前のイベントで、どうしたらいいかわからず、ラスト・ストランディングを起こしまくった。仕方なく攻略サイトに頼ることとなり、メッセージ性のある大事なイベントを自己解決できなかったのは悔しい。

 自分でも驚きなのだが、ストーリーが終わったのにゲームをやめる気が起きない。
 このゲームでは、ストーリーに沿ってプレイすることで、アメリカを横断するカイラル通信網が完成する。しかし、必ずしも立ち寄る必要のないシェルターがいくつかあり、通信網にはところどころ抜けがある。これらを埋めるべく行動すると、新たなキャラクターとの出会いがある。また、エンディング後にぽつぽつ投下される後日談的なドキュメントも興味深い。
 さらに、国道の復旧を進めたり、ジップライン網を整えたりするのも楽しい。これらは自分の配達を快適にするのみならず、オンラインを通じて誰かのプレイに役立つので、妙な充実感がある。
 何より、ストーリーを進めるという義務がなくなったことで、何をしても自由なのが大きい。ファストトラベルで興味のある地域へ飛び、気ままに配達を楽しんだり、プレミアム配送の高みを目指したり、敵と戯れたり、景色を愛でたり… こんなことが面白いのは不思議だ。

 荷物を狙ってくる〈ミュール〉について、ゲーム内では、運び屋が配達依存症になったもの、と説明されていた。もうちょっとマシな説明をつければいいのに、と失笑したものだが、今はちっとも笑えない。このゲームをやめられない私こそが配達依存症だからだ。

posted by Dr.K at 22:06| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月02日

悪夢に溺死する。「DEATH STRANDING」その4

ZingZingZip.jpg 「十三機兵」をクリアしたので、配達再開。

 運ぶことが主体であるこのゲームにとって、最大の敵はBTでもミュールでもない。地形である。
 徒歩での配達はスローペースだが、しばらくプレイすると、バイクやトラックが使えるようになる。さらに国道を復旧させれば、道中も快適である。
 ところが、ゲームも後半になってくると、険しい山々が立ちふさがる。この地形には、乗り物もお手上げ。だから再び徒歩になるのだが、しっかり安定したコースをたどらないと、落ちたり転んだりの危険が伴う。ただ歩くだけのことが困難なゲームなどあまり聞いたことがない。
 だが、ここで救世主となるアイテムが登場する。


続きを読む
posted by Dr.K at 20:28| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月23日

珍品堂が勧める2019年のゲームベスト3

 今年を代表するメーカーは、誰が何といおうとセガ。「メガドライブミニ」に「シェンムー」に「サクラ大戦」と、なつかしいタイトルが続々と復活しました。とは言え、そんなものでランキングが埋まってしまうほどこちとら老けちゃいないぜ。

第3位 FIRE EMBLEM 風花雪月
 学園ものとして始まる物語に、内容が軽くなってしまうのではと心配したものですが、とんでもない! シリーズ屈指の重い作品に仕上がっていました。視点の異なる複数のストーリー、異常な作りこみの支援イベントなど、やればやるほど興味が尽きません。昔ながらのシステムを活かしつつ、進化を遂げている戦闘パートも見事です。

第2位 Death Stranding
 よくある海外のゲームのような見た目ですが、実際にプレイしてみると非常に尖ったゲームでした。驚くべき世界観、運ぶことが軸になる意外なゲーム性、独特のオンライン機能、ホラーじみた敵など、どこもかしこも個性的です。日本人が作ったゲームが、アメリカを舞台にしてトランプ政権を風刺しているというのは、極めてクールです。

第1位 十三機兵防衛圏
 つい先ほどエンディングに到達したのですが、最後まで見事なストーリーでした。限られたキャラクターと背景とで作らなければならないという、ゲームの開発事情に詳しい人ほど、このストーリーの仕掛けには騙されてしまうと思います。ゲームとしてはアドベンチャーの〈追想編〉+RTSの〈崩壊編〉となりますが、真の本編はデータベースの〈究明編〉です!
13kihei.jpg
posted by Dr.K at 00:05| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月21日

目指せ星雲賞! 「十三機兵防衛圏」その四

13kihei041.jpg
 鞍部編が終了。
 その結果、バトルパートである〈崩壊編〉が、〈追想編〉の直後であることがわかった。このバトルパートでは、皆が協力して敵に立ち向かっているが、〈追想編〉をプレイしていると、そうなるとはとても思えない。キャラクター同士が敵対し、疑心暗鬼に陥っているからだ。それぞれのキャラクターが、どう折り合いをつけて戦いに臨むのか、まだまだ目が離せない。

 すべての結末を待たず断言するが、これは傑作である。
 プレイ開始当初、ストーリーにいくつかの違和感が感じられた。それらは、ゲームにするためのご都合主義かと思われたが、現時点でほとんど回答が与えられていて驚いている。どうせゲームだから、と思っている人ほど騙される内容だ。
 SFとしての仕掛け自体も面白いが、最も面白いのは、ゲームの形で断片的に情報を獲得していく過程だ。〈追想編〉は選択肢を選ぶ程度でゲーム性はあまりないのだが、この物語はゲーム形式だからこそ楽しめる特別なものだと感じる。
 知名度がないので、関係者に推薦される可能性は低いが、ゲームでは「ガンパレード・マーチ」以来となる星雲賞にふさわしい作品である。
posted by Dr.K at 11:44| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月07日

世にも奇妙な… 「十三機兵防衛圏」その三

 タモリの案内でお馴染みの、「世にも奇妙な物語」の中に、忘れがたい一本がある。大杉漣主演の「夜汽車の男」だ。
13kihei031.jpg
主人公が駅弁を食べるだけというこのドラマは、もちろん「十三機兵防衛圏」とは何の関係もない。

続きを読む
posted by Dr.K at 00:00| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月23日

悪夢に溺死する。「DEATH STRANDING」その3

dsst031.jpg
 サムにとっての脅威はBTだけではない。〈ミュール〉と呼ばれる追い剥ぎどもも厄介だ。
 序盤は武器がない。ステルス行動で必死にやり過ごす様は、「メタルギア」を彷彿とさせる。少しゲームを進めると、〈ポーラガン〉と呼ばれる敵を捕縛する銃が手に入るので、かなり対抗できるようになる。バイクやトラックなど、乗り物が使える段階になれば、敵陣を突っ切ることも可能だ。
 「アンチャーテッド」のネイトだったら、こんな奴らは皆殺しだ。しかし、サムは不殺を貫く。なにしろ、人が死に、BTと接触すると対消滅が起こるのだ。死体を作ることは、人類の滅亡につながってしまう。

 「デス・ストランディング」のキーワードは〈繋ぐ〉。
 サムのミッションは、配達を通じて、分断された人々を繋いでいくこと。そして、他のプレイヤーとオンラインで間接的に協力していく繋がりの仕組み。さらには、SNSのような評価システムとUI。
 すべてがキーワードに通じている中で、ただ敵だから殺すというような行動はさせたくない。しかし、ゲームで敵が出れば倒したいのがユーザーの普通の感覚だ。そこで、BTや対消滅といった強力な枷を設けて、行動を規制したのだろう。意図があり、一貫した設計は見事である。
 そうなると、最後の謎はBTだ。彼らは、死後の世界から繋がりを求めてさまよっている、という説があった。ここまで、サムは繋がりを拒絶し続けていることになるが、大きな転換が待っているに違いない。
posted by Dr.K at 11:08| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月18日

FIRE EMBLEM 花鳥風月 その11

fef1101.jpg
 帝国ルート終了。ペトラと結ばれたが、なかなかこっ恥ずかしいイベントだった。
 最終戦は本当に苦労した。あまりにつらいので攻略サイトを見ると、ラスボスとの戦い方が書かれていたが、そもそもラスボスの所までたどり着かないのだからお話にならない。道中に何体も待ち構えているゴーレムが、結構な確率でクリティカルを放ってくるのがやばい。
 実はこのステージ、初期配置がトラップなのである。味方が二手に分かれているので、そのまま進軍しがちだが、実は中央に全員を集めると楽になる。さらに、勝利条件が紛らわしい。「敵の将を倒す」とあるので、各所に配置されたかつての学友たちを相手にしたくなるが、実は将マークが付いているのはラスボスだけ。つまり、なるべく戦わず一気にラスボスだけを落とすのが正解なのである。
 帝国ルートは、エーデルガルトのヒロイックな活躍は見ものだが、闇に蠢く者との因縁はうやむやに終わって消化不良な感じだ。いったんここでプレイ終了とするが、エキスパンション・パスで予定されている追加のサイドストーリーが配信されたら、別のルートで再開する…かもしれない。
posted by Dr.K at 23:38| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月16日

悪夢に溺死する。「DEATH STRANDING」その2

 はい失敗! やり直し!

 「デス・ストランディング」の世界には、BTと呼ばれる幽体が待ち構えており、捕えられるとあの世行き。そのため、人類は絶滅しかかっている。BTがうようよ居る〈座礁地帯〉をかいくぐって、物資を届けるのが主人公サムの仕事だ。
 サムはあの世から帰ってこれる特殊体質で、これをゲーム的に言い換えると、荷物を失うとゲームオーバーだが、BTに捕まってもゲームオーバーにならない、ということになる。
 なんだ楽勝じゃん、となめていた訳ではないが、さっそくBTにつかまってしまった。あの世から生還してそのまま続けるつもりだったが…

dsst021.jpg
ヴォイドアウトで周囲の地形がごっそり失われていた。これはまずい。大陸を横断する頃にはアメリカがなくなってしまう。
 BTと人が接触すると、対消滅(ヴォイドアウト)が起こる、という設定はすでに語られており、集落がまるごとなくなる事件をプロローグで見ていたというのに、この体たらくである。大げさ過ぎて、まさかゲーム内でシステム化されているとは思っていなかったのだ。
 バッドエンド確定の予感がするので、セーブデータを引っ張り出してやり直し。
posted by Dr.K at 11:22| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月10日

FIRE EMBLEM 風林火山 その10

 帝国の物語も終盤。
 ここへきて、ハードクラシックの難度が牙をむき始めた。敵将は一撃必殺の武器を持っているわ、ザコは攻撃範囲が重なっていて集中攻撃してくるわ、魔獣はわんさか出るわで、全員生還でのクリアは困難だ。

 さて、11月8日のこと、ゲームがアップデートされた。有料DLCの新規コンテンツ配信にともなう改修だ。しかし、本編にも若干の変更があり、これが私には大きかった。何しろ、突然一人味方が加わったのである。

fef101.jpg
(画像はクリックで拡大)

 イエリッツァ先生、参戦! 死神なのでいきなり強い。このタイミングで該当するシナリオをプレイしていた人は少ないと思うが、まるで私の苦境を知ったかのような登場となり、死神どころか救世主である。プロフィールと声のギャップが凄く、人気の出そうなキャラだ。
posted by Dr.K at 23:16| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月09日

悪夢に溺死する。「DEATH STRANDING」その1

dsst011.jpg 「デス・ストランディング」を迷った末に購入。コナミを飛び出した小島秀夫が、新会社を立ち上げての第一作目ということで、注目度は抜群だ。
 インストールに30分ほどかけた後、ムービーが流れる。いよいよ始まるかと固唾をのむと、実はただの会社のロゴでずっこけた。大げさ過ぎるだろ。


 上記の発言について、日本のファンは、「小島監督にはやはりゲームを作り続けてほしい」「いや、映画も向いているのでは」と、様々に反応しているが、私に言わせるとこうだ。

 もう作ってるじゃん。

 「デス・ストランディング」の冒頭は、ムービーの合間にちょっと歩くだけで、ほとんど映画だ。わずかな時間に最初のピンチが襲い掛かり、最高に盛り上がったところでタイトル、実にハリウッド映画的な演出だ。主演のノーマン・リーダスをはじめ、映画俳優がバンバン登場。ギレルモ・デル・トロも予想外にがっつり出ており、ますます映画的だ。独創的すぎてわけのわからない域に達しているSF設定も、マニアックな洋画のようだ。そして何より、ゲームがまだ何も面白くなっていないのに、ストーリーが面白くて続けてしまうのだから、これはもはや映像作品だ。

 ゲームはここからが本番だと思うが、小島監督の志向(嗜好?)がこれでもかと詰め込まれている。あまりにアクが強いので、こんなに大々的に売って大丈夫なのか、と心配になった。
posted by Dr.K at 23:59| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする