2025年06月18日

「Clair Obscur: Expedition 33」その5 再戦もまた楽し

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 幾多の試練を乗り越え、ついにモノリスへ到達。ペイントレス、首を洗って待ちやがれ。

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 モノリスの内部は、ペイントレスの記憶が具象化しており、遠征隊一行はそれをたどりながら頂上を目指す。ここまでの旅を振り返るようなマップになっており、過去に戦った敵も再登場となる。
 最終ステージ近くで、今までのボスと再戦する、というゲームは少なくない。しかし、そういう繰り返しは徒労感の原因になるし、なんだ使いまわしか、とがっかりされる恐れもある。
 ところが、「EXPEDITION33」は違った。苦戦し、何度もやり直したあの敵、この敵が、ここでは楽勝になっている。もちろん、レベルが上がり、強いスキルやルミナを持っているせいでもあるが、何より、攻撃を覚えていて回避やパリィができるようになっているのが大きい。プレイがうまくなっている実感が味わえて非常に満足。すべてのボスと再戦するわけではないのが、残念に思えるほどだ。そろそろ終盤なのに、戦闘を飽きずに楽しめるというのは素晴らしい。

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 このステージで、〈クレール・オブスキュール〉と名付けられた強敵が現れた。特にストーリーデモも用意されていない、ただの敵だっだが、ゲームタイトルと同じ名前にしては扱いが悪すぎる。後で何か因縁が明かされたりは…しそうもないが。
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2025年06月05日

「Clair Obscur: Expedition 33」その4 パリィだけでは終わらない

 ようやく評判のパリィについて書く時が来た。
 このゲームの戦闘は、ターンベースのコマンド選択式だが、敵のターンをただ見ていることは許されない。〈パリィ〉または〈回避〉で、敵の攻撃をかわさねば、たちどころに窮地に陥る。〈パリィ〉はタイミングがシビアだが、成功すれば強力なカウンター攻撃が発生し、形勢は一気に逆転する。一方、〈回避〉は見返りがない代わりにタイミングが比較的甘くなっている。そして、回避が成功した際に「パーフェクト」と表示されれば、それは〈パリィ〉ができるタイミングを示している。
 初見の敵や初見の攻撃には〈回避〉で様子をうかがい、「パーフェクト」が出るようになったら〈パリィ〉を試みる、作り手が想定している練習方法はそんな感じであろう。

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 ところが、どうにかパリィにも慣れてきたと思ったら、新たに〈ジャンプ〉の登場である。この攻撃は〈回避〉も〈パリィ〉もできない。〈ジャンプ〉すべき攻撃には、画像の通りエフェクトが出るのだが、このことに気付かず、ゲーム後半まで食らいまくっていた。もうちょっと飛びたくなるようなアイコンにしてくれ!

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 さらに進むと、〈グラディエントカウンター〉が追加される。敵の大技をはじいて大逆転、という気持ち良い仕組みだが、大げさなスローモーションが入るので、タイミングで戸惑うところがある。
 以上、〈回避〉〈パリィ〉〈ジャンプ〉〈グラディエントカウンター〉と、4つのボタンをいつでも押せるように待機しなければいけないため、戦闘のたびに大変な緊張を強いられる。代わりに、敵の出現数が少なめになっているのはありがたい。

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 そしてついに、味方の側に〈グラディエントアタック〉が追加された。超必殺技といった感じで、とても強い。しかし、敵のグラディエントと同じスローモーションが入るため、もしや敵にカウンターされるのでは? と不安になってしまった(笑)
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2025年05月31日

「Clair Obscur: Expedition 33」その3 ルミナを忘れてまた苦戦

 どうやらメンバーもそろったらしい第33遠征隊。戦闘もだいぶ要領をつかんだように思うが、ボス敵のランプマスターに歯が立たない。評判のパリィが難しいから? いいや、まだそれ以前の問題

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 なんと、〈ルミナ〉を一つも装備していなかったのである。「ルミナ習得」のメッセージは幾度となく見たが、放っておいていいものだと思い込んでいたのだ。

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 〈ルミナ〉とは、付け外しが可能な特殊技能のこと。手順としては、こうだ。まず〈ピクトス〉というアイテムを拾って、装備する。その状態で4回戦闘を済ませると、〈ピクトス〉に内蔵された〈ルミナ〉を習得する。〈ピクトス〉は、一人につき三つと装備数が決まっているが、〈ルミナ〉はポイント数以内ならばいくつでも装備できる。
 〈ピクトス〉は、体力や防御力といったパラメーターを増やす機能と、特殊技能(パッシブ)とを併せ持っている。一方、〈ルミナ〉は、パッシブのみの機能だが、同じ〈ルミナ〉を何人に装備しても構わないという利点がある。
 以上をわかっていなかったので、〈ピクトス〉だけでここまで来てしまった。最初に画像のような説明を受けているのだが、それも覚えていない。どうりで戦果がパッとしないわけだ。

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 〈ルミナ〉の内容は実に多彩であり、各キャラの武器や〈スキル〉との相乗効果を狙うことで、とてつもない威力を発揮する。試しに、APが増える系の〈ルミナ〉を全員に付けたら、〈スキル〉を連発できるようになって、ついにランプマスターと互角になった。今度こそ先へ進めそうだ。
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2025年05月23日

「Clair Obscur: Expedition 33」その2 戦闘で大苦戦

 ついに旅立った第33遠征隊に、数々の敵が襲い掛かる。始まったばかりなのに大苦戦。評判のパリィが難しいから? いいや、それ以前の問題

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 このゲームの戦闘は、ターンベースのコマンド選択式。その中の〈スキル〉には、各キャラクターの個性ある必殺技が用意されている。「ペルソナ」シリーズの〈ペルソナ〉みたいなものと思ってくれればいい。ところが、〈スキル〉に必要なポイントがたまらず、あまり使えない。一体どうしたことか。
 原因は、〈フリーエイムショット〉にあった。チュートリアルで、弱点を打ち抜く気持ちよさが印象に残り過ぎて、ポイントを撃ち尽くしてしまっていたのだ。銃の使用を控え、〈スキル〉を主軸にすることでようやくまともに戦えるようになった。

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 次に困ったのが、〈オーバーチャージ〉。ギュスターヴの固有〈スキル〉なのだが、これがどうにもパッとしない。実は、チャージという専用ポイントを別で貯めると威力を発揮する技だったのだ。説明はちゃんと書いてあるのに、理解しないまま進めてしまうとは情けない。

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 最後にまたもや文句を。戦闘結果画面がやたらかっこいいのだが、「私たちは進む」だけはどうかと思う。元はWe are goingとでもなっていたのだろう。「遠征は続く」とか「次へ」くらいで良かったのでは。
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2025年05月16日

「Clair Obscur: Expedition 33」その1 開始10分で泣かされる!

 「Expedition 33」を開始した。フランス製のRPGだが、事前の知名度は全くなかった。ところが、4月に発売されると、各所で絶賛の声が上がった。RPGを誉めるにあたり、ストーリーや世界観、キャラクターなどを差し置いて、戦闘の面白さが取り沙汰されるのは稀である。こいつはぜひやっておかねば。

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 評判の戦闘を確かめるつもりだったのに、ろくに戦いもないプロローグに早くも泣かされる。悲劇がきっかけとなって始まるRPGなど珍しくもないが、このエピソードは並外れて強い。人間が次々に間引かれていく異常な世界を、説明的なテキストを使わず、祭(に見えるが実は生前葬)の風景で描き切ってしまうセンスに感心する。

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 私は、ゲームはなるべくパッケージ版を買う派だが、広がり続ける評判のせいか、どこもかしこも売り切れ。Amazonでは定価の倍にもなるプレ値がついている。どうしても今プレイしたかったので、仕方なくダウンロード版での購入となった。

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 最後にもう一つ文句を。PS5でShareボタンを押すと、全部「ポーズ」が出てしまうので、まともなスクリーンショットが撮れない。この仕様は修正してほしい。ゲーム内にフォトモードもなく、美しい場面の数々を記録に残せないのは惜しすぎる。
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2025年05月11日

「Balatro」がすべてのカード課金に引導を渡す!

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 昨年のThe Game Awardsで、錚々たるビッグタイトルに混じって、一本だけ妙につまらなそうなカードゲームがノミネートされていて気になっていた。それがこの「Balatro」だ。今月のPS+フリープレイに入っていたのでプレイしてみた。

 第一印象は、やっぱりつまらない。見た目はただのトランプだし、惹かれるようなストーリー性もない。ルールはポーカーをベースにしており独創性皆無、何より驚くのは、対人はおろかコンピューターとの対戦すらなく、淡々とノルマの点数をこなしていくだけというストイックさだ。よくもまあこんなに飾り気のないゲームを作ったな。
 その印象を覆すのがジョーカー。トランプのジョーカーはワイルドカードとして使うことが多いが、「Balatro」ではスキルカードの役目を果たす。ラウンドを重ねるごとに、異様に高くなっていくノルマを、複数のスキルの相乗効果でねじ伏せていくという、暴力的な本性が姿を現していく。
 思えばこれは、数々のスマホゲームで体験してきた遊びだ。ガチャを引き、スキルの組み合わせを考え、デッキを組んで、より難しいクエストに挑む。しかし、スマホゲームで多くの課金と長期間のプレイの結果ようやく得られる快感を、「Balatro」は一瞬のうちに体験させる。もちろん一切の追加料金なしでだ。ゲームの面白さの核心だけを形にした凄味は、なるほどGOTYにふさわしい。今のところ、知る人ぞ知るレベルのゲームではあるが、これが大ヒットしたら、プレイヤーはもうガチャゲーに見向きもしないのではないか。曲がり角を迎えているスマホゲーム業界に、「Balatro」が引導を渡すようだとかっこいい。
 ゲームは常にその場限りで、最強のジョーカーだろうが強いデッキだろうが、プレイが終わればさよならだ。ローグライクは苦手とする私だが、いつも一からスタートするという潔さも「Balatro」の場合は好ましい。
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2025年05月06日

完全無欠の推理劇「大逆転裁判2」

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 「大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟」、「大逆転裁判1」しかプレイしていなかったことを思い出し、「大逆転裁判2」に取り掛かった。
 これは素晴らしい。ひょっとするとシリーズ最高傑作なのでは。「1」はずいぶん色々な謎を残して終わったが、「2」でここまで完璧に答えが提示されるとは思わなかった。プレイ時間は決して短くはないのだが、結末へ向けての怒涛の展開にやめ時が見当たらず、一気にクリアしてしまった。

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 名作は、始まり方から秀逸である。第一話では、成歩堂がロンドンに行って不在のため、寿沙都が男装して初めての弁護に立つ。ゲーム的には、チュートリアルになっているわけだが、これを前作でいっぱしの弁護士に成長している成歩堂にやらせると不自然だ。不慣れな寿沙都で進めることで、物語と初心者のプレイヤーとがシンクロするようになっている。しかも、状況的にも突飛で面白い

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 ほめる所はいくらでもあるが、ここではテキストの面白さを特記しておきたい。ちょっとしたやりとりにもユーモアがあり、それが積み重ねられることで、キャラクターがどんどん馴染みの存在になっていくのだ。最後の方では、終わるのが惜しい気持ちになってしまった。ホームズやアイリスにはぜひ再会したいが、何しろすべてが解決しているため、望み薄。「シャーロック・ホームズ」由来のネタも、メジャーなところはほとんど使い切っている。今回限り、という潔さも素晴らしい。
posted by Dr.K at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月27日

ごっこ遊びとしては満点! 「Robocop: Rogue City」

 PS+フリープレイでは、いつからかPS5専用ソフトもリストに上るようになりました。4月は「ロボコップ:ローグシティ」。5/6までダウンロードできるのですが、はっきり言ってオススメです。

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 プレイヤーは、ロボコップとして、街の治安を守るべく奮戦します。ゲームはFPSの形で進み、レベルアップするごとに、新たなポイントを得て強化ができます。私はFPSが下手なので、装甲や体力に重点的にポイントを費やしました。

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 FPSは銃撃戦のゲームですから、通常は、回避やカバーといったアクションを素早く行わねばなりません。しかし、このゲームはずいぶんプレイ感が異なります。ゆっくり歩くことしかできず、回避もカバーもありません。代わりに、装甲の固さと火力の強さで押し切っていく。実にロボコップらしいスタイルと言えます。

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posted by Dr.K at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月20日

未来イカ革命「Splatoon3」 その25

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 先週は「Spring Fest」ということで、バンカラ街も桜の装い。ちょうど造幣局の「桜の通り抜け」に行ったタイミングだったので、リアルでもゲームでもお花見が出来てお得である。(何が?)

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 はかどるのは? というお題に対し、朝を選んだが敗北。いつもの装備で戦うが、どうにも調子が出ない。それもそのはず、モニターを買い替えたのでサイズが変わり、感覚がズレていたのだ。どういうわけか、52ガロンデコを手に取ったら調子が戻り、勝ちが付き始めた。単にメンバーにめぐまれただけかもしれない。

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 合間合間でプレイしていた「ナワバトラー」もついにランク41に達した。対戦相手にアオリが出てきて驚いた。このあと歴代キャラクターが総登場するのか? 長い道のりだがもう少し続けてみるか。
posted by Dr.K at 12:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月01日

辛うじてエイプリルフール 「ぴにゃこら大脱走!」

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 本日は4月1日。デレステ恒例のエイプリルフールは、「ぴにゃこら大脱走!」と題し、これまでに登場したエイプリルフールのミニゲームを再プレイさせる内容です。…って、昨年と同じか! このご時世、エイプリルフールがあるだけでもありがたいのですが、いよいよ最後、という雰囲気が漂ってまいりました。

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 辛うじて、ストーリー部分だけは新規になっているのですが、ほとんど日本語で書かれていない有様なので、なんともかんとも。今年も「クイズdeシンデレラ」をプレイしてみたのですが、マッチングしないということもなく、まだまだプレイヤーは多そうです。さすがに皆さん手ごわく、いつも通りちっとも点が取れませんでした。
posted by Dr.K at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする