2020年07月16日

「THE LAST OF US Part II」に心が折れる その4

 心折れる旅路はついに終点に達した。
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注:以下に結末までのネタバレを含む

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2020年07月12日

スケールダウンが奏功 「BG 身辺警護人」

 ドラマ「BG 身辺警護人」が健闘している。

 二年前のシリーズがこんな感想だったので、正直それほど期待していなかったのだが、今のところなかなかの面白さだ。
 続編を作るとき、多くの作品では、新キャラを加える・事件を大きくするなどして、スケールアップする傾向がある。ところが、「BG」は逆である。島崎(木村拓哉)は会社を飛び出し、個人で警備会社を始める。これにより、前作でテーマになっていた、民間VS警視庁という構図はなくなり、業界の問題を扱う作品ではなくなった。また、個人の会社なので、警護対象もVIPではない。事件は大幅にスケールダウンし、代わりに人情味が大きく前に出てきた。クライアントの人間性に迫る、刑事ものの如きストーリーになっている。
 この路線変更は、予算の都合もあるのかもしれない。しかし、大仰なテーマを掲げてすべるより、よほど良い。また、アクション主体では、いくらキムタクでも年齢的に限界がある。この路線なら、何年でも続けることが可能だろう。各話のクライアントに、演技派の俳優があてられており、今後も楽しみに観たいと思う。
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2020年07月08日

「THE LAST OF US Part II」に心が折れる その3

 エリーたちが根城にしていた劇場に、仇敵が自ら乗り込んでくる。絶体絶命。ここで、ゲームは意外な展開を見せる。

注:以下に、ゲーム後半のネタバレを含む。

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2020年07月05日

風の谷のナウシカ

 私が初めて「ナウシカ」を観たのは、学校だった。しかも、体育館や教室ではなく、理科室。文化祭の出し物の一つだったようだが、今にして思えば、化学の先生の趣味だったのだろう。素晴らしい内容に感動し、薬品の匂いとともに記憶に残った。

 今回の特別上映で、初めて映画館で観ることになった。テレビで何度も見ており、知り尽くしているこの作品を、映画館で観る価値はどれくらいあるだろうか。
 価値は充分すぎるほどにあった。
 大きなスクリーンは、いつもなら気にしないディテールをはっきりと映し出し、映画館ならではの音響は、テレビでは聞き取れなかったわずかな音も届けてくれた。こんなに面白かったのか、と感心してばかりの2時間だった。何よりすごいのは、内容が全く古びないことで、原発事故やら新型コロナやらを経てから観ると、腐海がただのフィクションとは思えない。現に観客も全員マスクをしているのだ。
 主要なキャラがことごとくかっこいい「ナウシカ」だが、今回の鑑賞で、ジジイがいい味を出していることに気が付いた。トルメキアに従えられたナウシカは、5人を連れて従軍するよう命じられる。そこでナウシカは、腹心のミト爺に加えて、3人のジジイを連れていく。

「やれやれ、姫様も惜しげもない者ばかりよう選んだわい」

達観した軽口が粋である。乗った船が腐海に落ち、ジジイたちはパニックに陥る。ナウシカが機転を利かせてマスクをはずし、彼らに指示をするのだが、このとき、姫様を思うあまりあわてふためく姿も微笑ましい。ただの役立たずに終わらず、いざとなれば敵から戦車を奪って大立ち回りを見せるのもかっこいい。捕虜となってからも、クシャナを諭すかのような物言いをし、年長者の貫禄を感じさせる。私も将来はこんなジジイを目指したいと思う。
 後の宮崎アニメのジジイは、監督の考えを代弁するようなところがある。しかし、「ナウシカ」の頃には宮崎監督もまだ若造だったはずで、なぜこんなに味のあるジジイ共を描けたのか、不思議でしょうがない。

風刺性 10
完成度 10
久石サウンド 10
個人的総合 10
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2020年07月01日

「THE LAST OF US Part II」に心が折れる その2

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 この瞬間、頭の中で「ジュラシック・パーク」のテーマが響き渡った。テンションが上がるエリーと謎のシンクロを果たす。

 エリーの旅は過酷だ。感染者はもちろんのこと、敵組織であるWLF、謎の狂信者セラファイトなど、道中は危険に満ちている。AIが特段の進化を遂げているため、これらの勢力が敵対していることを利用し、うまく立ち回ると、争いの隙に通過できることも。とはいえ、緊張感は相当なものがある。
 そこで、物語の節目ごとに入る回想シーンが重要な役目を果たす。回想ではあるが、プレイアブルだ。事件前ということもあってリラックスした場面が多く、貴重な息抜きとなっている。物語としては息抜きどころではない、重要なエピソードが含まれたりもするが、ゲーム的には容易であり、プレイヤーにひと時の休息を与えているのが上手い。

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 それにしてもこのゲーム、娯楽施設がよく登場する。博物館、ゲームセンター、観覧車、そして止めに水族館。廃墟マニアにはたまらないロケーションばかりだ。
 しかしそこには、楽しい印象のある施設だからこそ、悲劇が鮮やかなコントラストを成す、という制作側の冷酷な計算が働いていることは明白だ。手放しで喜んではいられない。
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2020年06月27日

プレミアムパスの研究レポート

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 先日、デレステでSSR上田鈴帆を引き当てたのですが、狂気としか言えない衣装デザインに心を奪われました。誰と組み合わせても、どの曲を選んでも全く馴染みません。

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posted by Dr.K at 23:38| Comment(6) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月24日

「未来少年コナン」08 逃亡

 コナンとラナは、バラクーダ号の上陸艇を奪って逃げる。しかし、レプカのガンボートから攻撃され、海に沈んでしまう。

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 身動きの取れないコナンに、ラナが口移しで空気を与える。忘れられない名場面だ。子供の頃は、キスシーンだ! という驚きがすべてだったが、今見ると、その前後のいかにも水中という動きが素晴らしい。ジブリが頭角を現す前触れがここに。
 陸にたどり着き、コナンがラナとの出会いを再現して見せるくだりにも感心する。子供アニメらしからぬ粋な演出だ。

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 でも、子供にとっては、コナンの怪力をもってしても一滴しか水が出ない、この果物の方が印象に残るんだけどね。細かいところまで遊び心があって全く退屈しない。お見事。
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2020年06月22日

「THE LAST OF US Part II」に心が折れる その1

 ゲームより先に、本物のパンデミックに見舞われるとは思わなかったが、ようやく発売。オープンワールドでもないのに、ブルーレイ二枚組の超大作だ。

 まず、これから買おうか、という人に注意を促しておきたいのだが、前作のプレイは必須である。冒頭、ジョエルが前作の結末を振り返る。未プレイだとネタバレになってしまうし、何より実感が全然違う。また、一から丁寧にチュートリアルを積み重ねてくれる前作と異なり、今回はいきなり難度が高めである。
 エリーとジョエルは、ジャクソンの集落で暮らしている。数年の間に集落は発展を遂げ、パンデミック前に近い暮らしができるようになっていた。
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そう、プレステ3で遊べるくらいに。多分この世界では、プレステ4が出るまでにパンデミックが起こったのだな、などとどうでもいい推測をしてみる。

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 さて、しばらくすると場面が切り替わり、知らないキャラを操作することになる。エリーもジョエルも死地を切り抜けてきており強いはずなので、プレイヤーが下手だと設定と齟齬が生じる。そこで、新キャラを使ってチュートリアルを行っており、なかなかうまい演出だ。前作より緻密で複雑になったマップの中、四苦八苦しながら感染者に対処していく。
 やがて訪れる悲劇に、私は今までのゲームにない感情を抱いた。おそらく、このゲームはプレイ内容によってストーリーが変化したりはしない。そうと分かっていても、もし、彼女が感染者にやられていれば、悲劇は起こらなかったのに、と思わずにはいられない。なぜ自分はがんばってクリアしてしまったのか、これはもはや後悔に近い。


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2020年06月21日

ヘアスプレー

 陽気な太い娘が、歌って踊って世の中をハッピーにする映画。
 新開地のパルシネマが、営業再開記念の特別ラインアップとして上映したが、大正解。間引き販売となった座席は完売し、空席があるのに補助席が出るという怪現象が起こった。

 主人公のトレイシーは歌とダンスが大好きな女子学生。いつも見ているテレビのダンス番組に出演することを夢見ている。この番組は、ティーンのアマチュアをオーディションで起用する生放送の番組で、地元のヘアスプレーを作る企業がスポンサーについており、タイトルはここからとられている。
 番組には、月に一度のブラック・デーが設定され、黒人が出演できるのはこの日だけと決められていた。一方、トレイシーは学校で、居残り部屋の黒人たちと、ダンスをきっかけに交流を持つようになる。そして、黒人と白人が一緒にテレビに出演できるよう、デモに参加する。
 これが、1960年代を舞台にした物語ということに愕然とする。今のアメリカを見るとちっとも前に進んだとは思えない。タイムリーな上映を実現させた、館長の慧眼に脱帽だ。
 やがて迎えた、ミス・ヘアスプレーの発表。友人の協力と出演者の機転によって、番組の中で差別の壁が突き崩されていく結末は素晴らしくハッピーだ。そしてこの時、トレイシーはトレードマークだった髪形をやめているのだが、60年代を通り越して2000年代的な見た目になっている。今に続く物語、ということを強調しているのかもしれない。

パワフル度 9
キャラの濃さ 9
テーマ性 9
個人的総合 8
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2020年06月14日

「龍が如く7」その4 放漫経営日記

 あるいは、なぜ私が会社経営に失敗したか。

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 会社経営とは、「龍が如く7」に登場する大規模ミニゲーム(矛盾)。
 失敗の理由は明確で、経験が邪魔をしたのである。私は、これまでの「龍が如く」シリーズをプレイしており、「クランバトル」「草野球」「キャバクラ経営」などをクリアしてきた。形は違えど、人材を集め、適所に配置するという基本は同じである。人材が、ソーシャルゲームのカードのような形で表されるのもそっくり。事実、過去のミニゲームからそのままの絵で登場しているキャラも多数いる。
 過去のゲームは、とにかくキャラの性能が命であり、レア度の高い人材を集めてど〜んと投入しておけばわりとうまくいった。しかし、今度の会社経営はそうはいかない。収入が少ないので、余分のメンバーがいると、人件費で赤字になる。投資しようとして借金すると、毎月の返済でさらに赤字になる。CMを打つお金もない。疲れた社員をねぎらう費用にも事欠き、転職する社員を引き留めることもできない。止めに、ムシキングの如きバトルで表現された株主総会もよくわからず惨敗する。過去の成功体験は失敗のもと、という標語通りの結果となった。

 またもや攻略サイトに頼ると、まずは最低限の人員で回すべし、とある。社員の半数を解雇して、どうにか軌道に乗せた。嫌なリアリティだな、おい。なお、100位を越えるあたりからは、資金に余裕が出てくるので、いつもの放漫経営で豪快に突き進んでOKだ。
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 株主総会は、見た目に偉そうな社員を出したくなるが、実は発言コストの低いキャラが効果的。結果、サルやニワトリが総会に出ることになるが、株主をバカにしているとしか思えない。まあ、相手の総会屋もヤクザだったりするので、そこはお互い様か。
posted by Dr.K at 11:43| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする