2020年02月24日

FIRE EMBLEM 暗夜行路 その13

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 「煤闇の章」をクリアした。以下、ネタバレを避けつつ、感想を記す。

●ストーリー
 地下が舞台と聞いていたので、本編で怪しさ全開のまま終わっていた〈闇に蠢く者〉との対決か、と期待していた。ところが実際は、全く違うストーリーだった。先生を掘り下げる重要な話にはなっているが、フェイントもいいところだ(笑)

●難易度
 任天堂のエキスパンション・パス商法には気を付けなければいけない。「ゼルダ」も「スプラトゥーン」も難しかったが、「煤闇の章」もその例に漏れない。ノーマルでも本編のハード並みに歯ごたえがある。特に、ラスボスの攻撃は、かつてないアドリブでの対応力を要求されるもので、うっかりハードにして詰んだプレイヤーもかなりいるのではないか。

●キャラクター
 画像の通り、3クラスの級長が協力して事件に当たる。本編第2部のつらさを経験したプレイヤーにとっては最大のご褒美と言える。
 一方、4人の新キャラも、個性があるだけでなく、戦闘で使って楽しい特徴づけがされておりGood。彼らは、今後は本編でスカウトできるので、支援会話を楽しむためにも、5年後の姿を拝むためにも、またまた本編へ戻る必要がある。

 「風花雪月」本編では、青獅子ルートのプレイがまだである。「煤闇」のキャラを加えてプレイしようと思うが、今はちょっと仕事がたてこんでいるので、時間ができたらチャレンジしたい。
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2020年02月23日

「映像研には手を出すな!」第7話 私は私を救うんだ!

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 文化祭に向けて、ロボ研の依頼でアニメを作ることになった映像研。音響部や美術部も参加し、大プロジェクトならではのごたごたが巻き起こる。

 このエピソードでは、動画担当の水崎が掘り下げられる。俳優一家に育ったお嬢様が、なぜアニメを志すようになったのか?
 監督の浅草については、第1話の冒頭で幼少時が描かれ、創作の動機が明確になっていた。ところが、水崎については、技術もあり、面白がってついてきてくれてはいるものの、内なる動機がここまで不明だった。
 浅草の過去は、典型的なアニメファンのものだったが、水崎の過去はそうではなかった。誰かの作ったものではなく、実物の動きをいつも観察してきたというエピソードは、一歩間違うとアニメ志望者への説教となりかねない。しかし、このアニメでは、実物とされるものもアニメで描かれているわけで、高品質な映像を見せないと説得力の全くないストーリーになってしまう。クライマックスのロケット発射シーンには、プロの意地が詰まっていた。

 聞くところによると、水崎の過去は、原作にはないアニメだけのエピソードだそうだ。素晴らしい。これでこそアニメ化した価値があるというものだ。
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2020年02月22日

FIRE EMBLEM 暗中模索 その12

 「煤闇の章」が配信されたので、ついにエキスパンション・パスを購入。ダウンロードしようとしたら、本体空き容量が足りない。いったんゲームを削除し、SDカード側に再ダウンロードする。余計な時間がかかってしまったが、なんとかプレイ開始。

 「煤闇の章」は、本編とは別メニューとなるサブストーリー。アビスと呼ばれる地下を舞台に、4人の新キャラを中心とした物語が展開する。戦闘が7回あり、そこそこのボリュームだ。
 新キャラはいずれも新しい職種で、戦闘での使い勝手も独特で楽しめる。
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ユーリスは、アビスを束ねるリーダー的な存在。本編の各クラスの級長とは異なり、悪事を重ねてきた育ちの悪いイケメンというところが面白い。ところがこいつ、初めて見るキャラなのに、なんだか既視感があるのだ。
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しばらくプレイして、モーションがローレンツと同じと気づいた。「煤闇」にローレンツは登場しないが、クリアすると本編にユーリスを登場させることができるので、機会があったら並べてやろうか(笑)
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2020年02月16日

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

 鑑賞後に、パンフレットのあらすじを読んだら、本編を観たはずなのに知らないことがたくさん書いてある。EP8の結末から、今作の始まりまでが説明されているようだ。「ヱヴァQ」みたいな事やりやがって。映画だけで伝わらないことが多すぎる。

 三部作は計画的に。
 一番言いたいことはこれ。EP8に賛否があったのは知っているが、だからといって強引に軌道修正し過ぎである。
 EP8でスノークが亡き者にされたが、代わりのボス敵として何の予兆もなくパルパティーンが復活。追い詰められ、壊滅状態のはずのレジスタンスは、何の説明もなくメンバーを募って勢力を戻している。EP8で新登場のローズは、階級が上がる代わりに出番がなくなった。野心あるハックス将軍は、小者の本性を暴かれるやあっさり殺される。カイロ・レンは、捨てたはずのマスクをわざわざ修理。誰でもない、と言われたレイの素性は、やはり特別な血筋だった。そして、EP8でライトセイバーを捨てたルークは、霊体になってまでレイのライトセイバーを拾い、「ジェダイの武器に敬意を払え」と叱る。お前が言うな。
 ビジュアルの作りも言い訳がましい。シリーズ過去作が手を付けていない場面を見せようとして、ストーリーが後回しになっている。シスの大艦隊は、過去最大の戦力だが、あまり動きがないので思ったほどの迫力がない。そもそも、都合よく未知の宙域があって、シスが集結しているなんて、ファーストオーダーもレジスタンスも迂闊すぎだろう。デス・スターの残骸というロケーションは素晴らしいが、そんな重要そうな場所が未調査というのも疑問。レイとレンの戦いの舞台も、EP3でオビ・ワンとアナキンが溶岩を背景に戦ったので、今度は津波をバックにバトルだ、という発想だろうか。
 旧作に比べ、この三部作では人間関係が希薄なのが気になる。単独行動が多いのだ。戦いが終わり、レイ、フィン、ポーが互いの無事を祝うシーンがあるが、十分な関係が築けておらず感動しない。ポーは、わがままなエースパイロットから思慮深いリーダーへと成長中だが、まだレイアの後を託されるほどの器ではない。フィンは敵に詳しいので潜入ミッションが多いが、そのたびに相棒が代わるモテ男に成り下がっている。ダース・ベイダーに並ぶことを期待されたカイロ・レンは、悪の道も剣技も極めることなく、中途半端に終わった。
 孤独に始まり、孤独に終わるレイを見るにつけ、ハン・ソロの偉大さが浮き彫りになる。ルークにとって、国もジェダイも関係なく付き合ってくれるこの友がいかに大事だったか。ランドの再登場も遅すぎた、ハン・ソロとの掛け合いがないのは寂しすぎる。

 40余年を経てシリーズを締めくくったので感慨はあるが、この三部作に限るとだいぶがっかり。いっそのことファースト・オーダーとレジスタンスが共闘してシスを倒すくらいのことをやってほしかった。冒険しないスター・ウォーズなんて誰が観たいんだ。

意外性 2
懐古度 8
前作否定度 9
個人的総合 6
posted by Dr.K at 11:02| Comment(2) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月15日

「BABA IS YOU」ガSwitchデ出タ。オレ嬉シイ。

 「BABA IS YOU」は、フィンランドの天才が作ったパズルゲーム。すごいすごいと評判だけは聞いていたが、Steamを使わない私にはプレイする機会がなかった。ところがなんと、昨年末にSwitchで日本版が配信されていたのである。狂喜乱舞しつつダウンロード。

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 BABAと呼ばれる怪生物をゴールまで動かせばクリア、と聞けば何の変哲もないが、問題はフィールドに置かれた英単語。これらを押して動かすと、その場でルールが変わるのだ。WALL IS STOPをバラせば壁は通過できるし、WALL IS YOUと並べれば壁が自機になり、WALL IS WINにすれば壁はゴールになる。その場のひらめきで、自分に都合の良いルールを組み上げてクリアすればよい、というとんでもないゲームなのだ。
 見た目の平凡さはまやかしで、過去のパズルゲームで培った攻略法がほとんど意味を為さない。新しいステージ、新しい単語が出るたびに驚きがあり、オンリーワンの面白さに脱帽するしかない。ゲームとはルールであり、ルールは絶対ではなく、BABAは貴方である。何が何やら。
posted by Dr.K at 23:49| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月11日

ジョジョ・ラビット

 第二次大戦末期のドイツ。ジョジョは、ナチスに心酔する10歳の少年。友達も少なく気弱なジョジョを、想像のヒトラーが励ます。ある日、自宅の隠し部屋にユダヤ人の少女エルサが匿われていることを知ったジョジョは、彼女を追い出そうとするも、協力者としてジョジョも母も死刑になる、と逆に脅されてしまう。

●ジョジョがカワイイ
 主演の子役がとにかくかわいい。だからこそ、「ハイル・ヒットラー!」を叫びながら無邪気に走る姿に戦争の異常さを感じる。そこに流れるビートルズの軽快な曲、どんな顔をして見ればいいのか困惑する組み合わせだ。
 10歳の視点から見た世界では、ヒトラーユーゲントの合宿も、林間学校のような陽気さ。教官のキャプテンKは、開口一番「戦争は敗色濃厚」と言ってしまうやさぐれ将校で、曲撃ちを披露してノリノリだ。ミス・ラームも明るく焚書の号令をかける。アカデミー賞脚色賞は伊達じゃない。戦争ものにこんな切り口があったのか、と驚いた。

●ヒトラーがカワイイ
 本物は恐ろしい独裁者だが、ここで登場するヒトラーは10歳の子供の想像に過ぎない。賢いところが全くなく、コミカルそのもの。こんな役を監督が自ら演じているのだから恐れ入る。ジョジョが信じている間は、ヒトラーらしく強くふるまうが、エルサとの交流を経て、ジョジョの信心が揺れるとトーンダウン。「小さくでいいから敬礼して」と懇願する姿はキュートですらあった。

●戦争は変わらない
 あくまで見え方が違っているだけで、残酷な現実は容赦なく襲ってくる。ついに市街戦が始まり、ジョジョは死地をさ迷う。この戦闘シーンが異様である。ここまでの愛すべき登場人物がそれぞれに戦い、消えていく。キャプテンKは、自分が考えたバカバカしい衣装で戦う。先に、シェパード(猟犬)を集めてこいと言われた部下が、羊飼いのお爺さんを集めてしまう、というギャグがあったのだが、そのお爺さん達も武器を取り戦っている。ミス・ラームは重火器で突撃する。絶望的な戦いが、祭りのように演出されている。

●エルサがカワイイ
 エルサは賢い少女だ。ジョジョがユダヤ人の弱点を聞くと、すかさず食べ物を挙げる。海外にも「饅頭怖い」があるのかと笑ってしまう。ナチス受け売りの偏見にも冷静に対応。ジョジョが婚約者のふりをして書いた偽の手紙に、つきあってあげる優しさもいい。
 ラストシーンの二人の表情は最高だ。色々なものを失ったが、戦争は終わった。子供たちよ、歌って踊れ。

タイカ・ワイティティ 8
サム・ロックウェル 9
スカーレット・ヨハンソン 10
個人的総合 8
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2020年02月06日

「映像研には手を出すな!」第4話 そのマチェットを強く握れ!

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 映像研の面々は、予算審議委員会に向けてショートアニメを作る。

 結果、出来上がったものは高校生が作るには上手すぎる。また、上映中に観客が飲まれるという演出は、映像の面白さに振り切り、現実離れの度合いが強くなっていた。
 しかし一方、その制作過程は極めて地に足が付いていてリアル。手間を省き、スケジュールに間に合わせるためのテクニックが、具体的かつ詳細に並べられており、アニメの専門学校ならそのまま授業に使えそうな内容だった。よく見ると本編のそこかしこでうまいこと手を抜いているぞ(笑)
 浅草の発想、水崎の画力がすごいのは言うまでもないが、ちょっとでも仕事をかじった身からすると、金森のプロジェクト管理こそ超高校級。そりゃ「人生何周目だ」という感想も出てくるわけである。

 原作はマンガなので、彼女たちの成果が本当に動いて見えるこのアニメは、ファンにとってはたまらんのだろうな。
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2020年02月02日

僕のワンダフル・ジャーニー

 「僕のワンダフル・ライフ」は、2017年公開の映画。幾度も死んでは生まれ変わり、飼い主との再会を目指す犬の物語は、多くの愛犬家に支持された。
 「僕のワンダフル・ジャーニー」はその続編となるのだが、予想した内容とかなり違う。私は、前作が非常にきれいに終わっていたので、別の飼い主、別の犬で全く新しい話がつくられると思い込んでいたのだ。
 物語は前作のその後から始まる。犬のベイリーは、飼い主のイーサンと幸せに暮らしている。イーサンの気がかりは孫娘のCJ。ベイリーに死が訪れたとき、イーサンはCJを守ってくれるよう頼む。こうして、ベイリーの生まれ変わりの旅が再び始まった。
 生まれ変わるたびに境遇が激変し、イーサンと再会することが不可能と思わせた前作と異なり、今回は簡単にCJと出会える。その代わり、CJの人生が丁寧に描写され、視点が人間側に寄った作りになった。とはいえ、犬側から解釈された人間観察は健在で、意図的に前と違う犬種がラインアップされるなど、愛犬家へのサービスもばっちり。笑いあり感動ありで、誰にでも勧められる良い映画だ。ただ、エンディングはちょっと演出過剰だった。ここまでやってしまうとさすがにもう続編は無理だ。

イーサン達観度 10
犬の演技力 9
予告ネタバレ度 8
個人的総合 7

posted by Dr.K at 14:47| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月01日

「映像研には手を出すな!」第1話 最強の世界!

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 1月に開始するや話題をさらっているこのアニメ、私と同じように見逃してしまったそこの貴方。今からでも遅くない。明日の午後にここまでの回を一挙再放送してくれる。ありがてえありがてえ。

 オタクをメインに据えた物語といえば、過去には「げんしけん」や「アオイホノオ」があった。それらは、キャラクターの変人ぶりを誇張しており、ある種の自虐のようなところがあった。
 しかし、「映像研」はちょっと違う。主演の三人は相当な変人だが、ことさらはぐれ者には描かれず、物語は彼女らのクリエイトの方に焦点を向けている。想像の世界が工夫を凝らしたタッチで映像化され、見ごたえたっぷり。彼女らは誰にも笑われず、痛快に市民権を獲りに行く。時代が変わったことを実感する一本だ。
posted by Dr.K at 23:28| Comment(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月30日

この世界の(さらにいくつもの)片隅に

 この記事では、映画「この世界の片隅に」を「片隅」、「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」を「さらにいくつもの」、マンガ「この世界の片隅に」を「原作」と、それぞれ略して表記します。

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 「さらにいくつもの」を観て帰宅し、私がまずしたことは、「片隅」のブルーレイを再生することでした。

 「さらにいくつもの」は、続編ではありません。「片隅」のヒットを受けて約30分の物語が足された〈長尺版〉です。「片隅」は、原作をかなり大胆に省略していましたが、「さらにいくつもの」はいくつかのエピソードが復活し、原作に近くなりました。
 さて、私がブルーレイで確認したかったのは、画像の場面。最終カットとなる、北條家の全景です。「さらにいくつもの」では、終戦直後、枕崎台風のエピソードが追加されました。庭の木が倒れ、裏の崖が崩れ、北條の家に大きな被害が出ます。なのでこの通り、屋根がずいぶん壊れているわけですね。
 一方、「片隅」には、枕崎台風の場面はありません。では、結末の家はどうだったのだろう、と思って確認したところ、上の画像の通りだったのです。つまり、エピソードはなくても、台風はあったものとしてもともとちゃんと描いてあったのです。

 「さらにいくつもの」は、一事が万事こんな感じで、手帳が破いてあるのはどうしてか、口紅はどこで手に入れたのか、エンドロールで円太郎が持っている鍬の由来は、など、原作読者だけが知っていた「片隅」の余白をことごとく埋めていきます。ですので、もしかすると、「さらにいくつもの」の方が、初めて観る人にもすんなり理解できる話になっているかもしれません。しかしながら、「片隅」の2時間で済むテンポの良さも捨てがたいところがあります。
 リンさん絡みの追加部分は、なぜこんな大事な場面が削られていたのか、と思うほど印象深く、すずさんのキャラクターを別の角度から掘り下げています。

 さすがに「片隅」のように大ヒットとはいきませんが、「さらにいくつもの」のブルーレイが発売になるのかどうか、気になるところです。

印象の変化 7
物語の深み 8
パンフレット 10
個人的総合 8
posted by Dr.K at 23:28| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする