2018年01月11日

スター・ウォーズ/最後のジェダイ

 えらいこっちゃ。
 EP7「フォースの覚醒」は、新三部作の幕開けではあったものの、旧シリーズのキャラに頼った物語だった。ところがEP8「最後のジェダイ」は一転、過去作の残滓を破壊しにかかる。

注:以下にネタバレを含む

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posted by Dr.K at 23:32| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月05日

ちょっと今から仕事やめてくる

 会社員の隆(工藤阿須加)は、パワハラと過酷な勤務に疲れ果て、駅のホームからふらふらと電車に飛び込もうとする。それを間一髪で助けたのはアロハシャツの青年。彼は同級生のヤマモト(福士蒼汰)と名乗るが、隆には覚えがない。やがてヤマモトが小学生時代の同級生ではないとわかり、隆はその正体を訝しむが…

 この映画、キャスティングが大変良い。工藤阿須加はまじめな若手社員にぴったり。パワハラ部長の吉田鋼太郎と、できる先輩社員の黒木華のせいでブラック企業の様相が真に迫る。そして何より、今まで演技力ではぱっとしない印象だった福士蒼汰が、大阪弁のキャラを快演している。
 底抜けに明るくそれでいて深い洞察力を持ったヤマモトとの交流を通して、隆は狭められていた視野を取り戻し、タイトル通りにブラック企業から解放される。ああよかった。残るは消えたヤマモトの正体だけだ。ところがそこからが冗長。ヤマモト視点からの説明が長ったらしく続く。
 そして現在、ヤマモトがバヌアツで教師をやっているとわかり、隆がそこを訪れてエンドとなる。南の島の映像は一転して現実感がなく、辞めた後どうするんだろう、などと深刻に考えていた観客は肩すかしを食らう。

 原作はこのような結末ではない。では映画は何を意図したのだろうか。
 おそらくこれ、「ショーシャンクの空に」をなぞっているのではないか。ブラック企業は監獄。ヤマモトは行先について手紙で情報を残す。そして、冒頭と結末で繰り返される希望をめぐる問答。最後に南の島の空撮。いずれもが「ショーシャンク」に符合する。名作にあやかった演出を、おこがましいととるか、微笑ましいととるかは難しいところ。希望に満ちたハッピーエンド、と素直に見られれば良いが、ここまで現実離れしないと仕事は辞められないのか、と落胆する人もいそうだ。

キャスティング 8
ミスリード 7
意外性 2
個人的総合 5
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2018年01月04日

「君の名は。」地上波放送でスポンサー企業が全力

 2016年に記録的なヒットとなったアニメ映画「君の名は。」が、テレビで放送された。
 私は、「君の名は。」は、映画館で1度観たきりである。今回の放送を見て、二度見るとまた違う面白さがあるな、と感じた。冒頭部分がラストシーンに近い時制だったり、瀧が真相を知るためのヒントがどこにあるのか改めて気が付いたり。これはリピーターも多いわけだ。
 さて、今回の放送で驚いたのが、実はCM。企業によっては本日限りのスペシャルバージョンを用意しており、「君の名は。」への期待の高さがうかがえる。

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posted by Dr.K at 17:38| Comment(0) | 馬鹿は黙ってろ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月02日

retro-bit GENERATIONS3 その1「ザ・グレイト・ラグタイムショー」

 いや〜、これはめでたい!
 移植されない大傑作として名高い、「ザ・グレイト・ラグタイムショー」がついに自宅でプレイできるようになりました!
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おかげさまで、この年末年始は、「メ゛ェェェリ゛ィィィクリスマァァァス」と奇声を発する巨大サンタと存分に戦うことができました。ゲーセンと異なり、無尽蔵に100円を突っ込むことができますので、今後は、わざと自機を墜落させて、数十はあろうかと思われる乗り物にことごとく乗ってやろうかと思っております。

 さて、このゲームが収録されているハードですが、
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posted by Dr.K at 11:47| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月01日

2018年

 あけましておめでとうございます。
 もう私の親も老齢ですので、最近は、お節料理を手伝うようになってきました。日ごろ使わない食材などを見ていて、昨年書いた記事のミスに気が付きました。

 TVドラマベスト3に、「みをつくし料理帖」を入れるのを忘れてた!
 江戸を舞台にした時代劇なのですが、主人公の澪を演じた黒木華がとてもはまっていたんですよね。花魁を貫禄たっぷりに演じた成海璃子も、つるっばげの小日向文世もばっちりでした。物語では、澪が店を繁盛させるために新しい料理を考案するのですが、エンディングでレシピを教えてくれる澪が、料理の先生とともに現代の台所にいるのが何ともシュールでした。
 NHKの時代劇枠というマイナーなところでやっていたので、すっかり抜けてました。失敗です。
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2017年12月31日

2017年のブログ

 今年最後の更新は、恒例の人気記事まとめです。アクセス数は増えもせず減りもせずで、どうやら常連さんが読者の大半を占めている様子です。

●自由すぎるゼルダ 「ブレス オブ ザ ワイルド」
 その1(3/12) その2(3/17) その3(3/25) その4(4/26) その5(5/14)
 この記事がアクセスを集めたのはなぜでしょうか。話題のゲームだったから、というのもあるでしょうが、プレイヤーごとに体験が異なる自由さがあるからこそ、他の人の記事を読みたくなるのです。事実私も、色々な人の体験を読みました。

 大作がキャンセルとなり、プラチナゲームズや神谷ディレクターのその後が案じられました。しかしそんなのは大きなお世話。先頃、「ベヨネッタ3」がアナウンスされましたので、リベンジしてくれるでしょう。

 ビジネスチャンスに敏感なスマホゲームは、四季折々の催しを見逃しません! そんなわけで私は、たった今もデレステで「オールスターカウントダウンLIVE」をやっています。

 こんな記事がアクセスを集めたことにまずびっくり。いつもは歌手のことなんてほぼ書かないですからね。これからも時々、目先の違うことを書きましょうか。原田知世の素晴らしさが少しでも広まっていれば余は満足である。

●「四八(仮)」ヒロイン決定戦
 その1(2008/1/11) その2(1/22) その3(1/25) その4(1/27)
 昨年ブログが引っ越してアドレスが変わっているのに、相変わらず検索で来る人が多い記事です。10年前のクソゲーについて、そんなに知りたいものでしょうか。一見の皆様、いつもはクソゲーブログじゃなくてどうもすみません。

 長くブログをやっていると、昔の私はこんなことを書いていたのか! とびっくりすることが多くなります。来年はどんな話題が飛び出しますやら。それでは皆様、良いお年を。
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2017年12月30日

珍品堂が勧める2017年のTVドラマベスト3

 「精霊の守り人」と「奥様は、取り扱い注意」が、とても同じ人の主演とは思えません。俳優を生かすも殺すも、作品次第ということがよ〜くわかりました。今年は、冬休みに入ってから録画してあった各ドラマの最終回を見た結果、順位がかなり入れ替わりました。

3位 陸王
 池井戸潤原作のドラマは、なぜこうもベッタベタなのでしょうか。大仰な演技と臭い歌に辟易しつつも、結局感動させられちゃうんですよね。意外性などかけらもありませんが、ハッピーエンドこそ王道だと主張するような最終回でした。

2位 ツバキ文具店
 一方こちらは、代書屋の主人公を通して、人間関係の機微をそれはもう丁寧に描いたドラマです。舞台の鎌倉も地味なら主演の多部未華子も地味。毎回しみじみとした感慨をもたらしてくれるこの作品は、派手さや過激さで視聴率を稼いでいる民放のドラマとは一線を画しています。さすがNHK。

1位 セトウツミ
 大阪の高校生をダベらせればそれだけでおかしい、というダウナーな日常系作品。流し見に向いた気楽なドラマだな、と思っていたのですが、ラスト2話で衝撃の展開が待っていました。原作未読ということもあり、完璧にやられました。これは素晴らしい。日常系のままで終わっていた映画版とは別の価値があります。
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2017年12月28日

「クジラの子らは砂上に歌う」第十二節

 帝国では、オルカが新たな戦艦を得て野望への道を踏み出す。一方、「舵」を得た泥クジラは、新たな地へと旅立った。

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 最終回だが、第一部完、という程度。原作が終わっていないので仕方ないところはあるが、それにしてもきりが悪すぎる。残り3話になってからばたばたと種明かしをして、新展開に持ち込む構成は、慌ただしくて連載打ち切りみたいだ。いっそのこと、帝国側のエピソードはばっさり省いて、スキロス陥落までで終わっておいた方がまとまりが良かったんじゃないか。
 魅力ある舞台は、外の世界を見せることなく終わり、多彩なキャラは、ようやく個性が浸透したところで終わる。不完全燃焼でもったいない。エンドロール後、二期放送決定、のアナウンスに期待したがそれもない。マンガを読めば続きを知ることはできるが、若干のアニメオリジナル改変があり、どうなるのかはやはり不明なままだ。続編の制作を真剣に検討してほしい。このまま砂に埋もれてしまうのはあまりに惜しい。
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2017年12月27日

珍品堂が勧める2017年のゲームベスト3

 今年は、何といっても新ハード、Switchの登場が最大のニュースでしょう。夏の間ずっと手に入らない、と嘆いてばかりいた気がします。秋にようやく買えたので、今後は落ち着いて新作ゲームを追うことができます。

第3位 GRAVITY DAZE 2
 重力を操る移動の面白さは注目を集めていましたが、スケールが小さく、物語も中途で終わった印象だった前作。「2」は期待を裏切らず、アクションの追加、大幅に広がった舞台、そして物語の結末を見せてくれます。それにしても、今月せっかくベスト版が発売になったのに、来月にはオンラインサービスを終了してしまうというのは性急すぎると思います。

第2位 Horizon Zero Dawn
 敵である機械獣の作り込みが素晴らしく、武器や罠の使い方次第でプレイが激変。プレイヤー毎の狩りのテクニックが反映する楽しさがあります。本格SFとなっているストーリーも私好み。DLCの「凍てついた大地」も買ってあるのですが、難度が高い上にプレイが下手になっていたので、リハビリしてから挑みます。

第1位 ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド
 最近は新しくゲームを買っても、やり始めたからにはクリアしなくちゃ、と義務感でプレイすることが多くなっていました。しかし「ブレスオブザワイルド」は、自らすすんで探索する楽しさに満ちていました。私はWiiUでプレイしたのですが、Switchでないとプレイできないと思っている人がけっこういますよね。
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2017年12月25日

珍品堂が勧める2017年のコミックベスト3

 では恒例の今年の振り返りです。何といっても良かったのが、「この世界の片隅に」のファンブック、「ありがとう、うちを見つけてくれて」です。この本なぜかレーベルがアクションコミックスなんですよね。マンガじゃないのでランキングには入れませんが。

第3位 木城ゆきと「銃夢 火星戦記」
 旧作とつながねばならず、ぎくしゃくしていた印象の序盤と異なり、最近はオリジナルの展開をのびのびと描いている感じがするんですよね。悪役への愛があふれているのも、木城先生が絶好調の証で期待大。ハリウッド版映画には不安しかないですが(笑)

第2位 諌山創「進撃の巨人」
 壁外の世界が明らかになり、新作が始まったかのような転換と驚きがありました。大ヒット作品で、このような思い切ったことはなかなかできません。まだまだ続くのか急に終わるのか、それすら予想できない凄味があります。

pentohasi.jpg第1位 田中圭一「ペンと箸」
 今年は「うつヌケ」のヒットで、一躍知名度の高まった田中圭一ですが、私としては断然「ペンと箸」の方を推します。面白いだけでなく、長年培ってきた画風再現の技が発揮されてますからね。連載中の「若ゲのいたり」の単行本化も待ってます!
posted by Dr.K at 11:30| Comment(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする