2020年05月16日

PCエンジンminiで「天外魔境U」の終わり

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 いよいよ大詰めとなった「天外魔境U」、〈右のガーニン〉以降、ボス戦の難易度が非常に高い。負けるたびに、セーブ地点からやり直した昔のプレイヤーは、さぞ大変だったであろう。PCエンジンminiなら、どこでも瞬時にセーブできるので超便利。なんなら、戦闘中に作戦がはまった瞬間にセーブ、などというインチキも可能だ。
 ラスボスとなるヨミは、たたでさえ強いのに、形態を変えての連戦となるため、まともに戦うのはほぼ不可能。攻略サイトを見たら、「二戦目で死ねば、次に来た時二戦目から始められるので、アイテムなど補充しておこう」と書いてあった。じゃあ全滅しとくわ。いいのかその仕様。

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 そして、エンディングの圧倒的な正しさに感心する。仲間が卍丸と別れの挨拶をかわすのだが、見ての通り、画面のこちらに話しかけてくる。卍丸=プレイヤーという一人称の表現になっているのだ。思えば、「天外魔境U」のデモシーンは、その多くが一人称だ。そのことが、テレビアニメなどとは異質な感覚を呼び起こすのだろう。
 そして、一人称シナリオのRPGと言えば「ドラクエ」だ。「天外魔境」がドラクエのフォロワーであるのは明白。しかし、ドラクエの方では「7」になるまでムービーによるデモは存在しなかった。もしも、ドラクエがPCエンジンに参入しCD-ROMで出ていたら、どんな演出をしただろうか、と思ってしまう。
posted by Dr.K at 18:25| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月14日

「未来少年コナン」02 旅立ち

 おじいが亡くなり、コナンは〈のこされ島〉から旅立つ。

 今見るとますます名作だ。というより、子供の頃はアクションしか見てなかったことがよくわかった。ファルコの翼に足でつかまるシーンは、今でも笑える。
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そしてこの場面だ。子供のころ、大きな岩が持ち上がってすげえ、と驚いた場面だが、実は違う意味があった。
 おじいが死に、悲しんだコナンは岩を投げまくる。しばらく後に、おじいの墓標が出てくるのだが、これが石積みであることに気が付いた。コナンは、岩を砕いて墓を建てたのだ。岸壁の上には、いくつもの墓標が並んでいる。おじいより先に死んだ帰還者たちだ。コナンは、おじいが仲間を弔う姿を見続けていて、同じ行動をとったのだろう。そして、旅立つコナンを、朝日を背負った墓標が見送る。こんな神々しいシーンを見落としていたとは、子供(私)の目は節穴である。
 そして、子供の頃大好きだったダイス船長の登場に、今も変わらずわくわくしているのだ。
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2020年05月12日

諌山創「進撃の巨人」31巻

singeki31.jpg 発刊から一ヵ月遅れての入手。進撃のコロナのせいで、本屋が営業していなかったからである。ネットで買えばいいじゃないかって? いやいや、こういう時こそ、日頃利用している店を応援せねば。営業再開を待って買ったのでひときわ嬉しい。
 完結に向けて、作りがどんどん緻密になっている。一瞬、「前の巻と話がつながらないじゃないか!」と思わせる構成が憎い。連載中から、単行本の区切りをしっかり計画に入れているということなのだろう。
 死亡などで、登場人物がどんどん退場していく中、アニの復活は楽しみな要素だ。ここまで本当に長かった。すっかり変わってしまった世界情勢の中で、彼女はどのような行動を選ぶのだろうか。
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2020年05月04日

「未来少年コナン」01 のこされ島

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 各局で再放送が目立つようになってきたが、NHKは格が違う。新番組の代わりに、「未来少年コナン」を持ってくるとは。

 最初の放送を見た、とは言ってもなんせ42年前。あらすじレベルの記憶しかなく、ほとんど新番組のような気分だ。
 さすがに歌は古臭さを感じたが、アクションの素晴らしさは全く古びない。サメとの攻防は「ジョーズ」の影響だろうか。そして、コナンがサメを背負っている姿だけは鮮明に憶えていて笑ってしまう。子供とはそういうものだ。
 それにしても展開が早い。もう敵が攻めてきたが、最近のアニメだったら、ここまでに2〜3話かかるのではないか。また、子供の頃にはただ怖いという印象しかなかったモンスリーが、今見るとなかなかもっともな事を言っていて驚いた。かつてコナンと同じ歳くらいで見始めて、いまやラオ博士くらいの年齢になってしまった。感想の変化も楽しんでいきたい。

 デジタルリマスターにあたって、上下をカットした(?)16:9になっているのだけは不満。「ナディア」のときみたいな縦帯つきで別に構わないのだが… 
posted by Dr.K at 19:03| Comment(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月03日

パラサイト 半地下の家族

 監督自ら「ネタバレしないで」とパンフレットに書くくらいなので遠慮していたが、映画館の休業により強制的に公開終了となったので書く。

 個人的には、あまり好きなタイプの話じゃない。しかし、こちらの想像をどんどん離れていく驚きがあり、確かに面白かった。これがアカデミー賞とは、審査員は意外に頭が柔らかいな。

以下、ネタバレを含むため注意

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posted by Dr.K at 00:50| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月29日

OOPartsでエロゲ―やり放題

 古き良きエロゲ―をもう一度やってみたい。

 これ、なかなかハードルが高い要求だ。家庭用ゲームの名作であれば、何度も復刻され、容易に遊べるものが増えている。しかし、エロゲ―となるとそうはいかない。
 そもそも復刻やリメイクが期待薄。売れそうなタイトルは限られている。メーカーが現存せず、権利関係がよくわからないものも多い。
 かといって、昔のままプレイするのも困難。古いPCを置いてある人は少ない。今のOSで動くのか? そもそも、DVDドライブだって付いていないPCが増えてきている。修正パッチがないとちゃんと動作しない、なんてこともある。大きくてかさばる箱を、いくつも保管するというのも厳しい。

 そんな中、夢のようなサービスが出現した。


 月額制で、エロゲ―やり放題! しかも、クラウドゲームの技術で、PC、スマホなどハードを問わず、ブラウザで実行されるのでインストールも不要と来たもんだ。クラウドゲームは遅延が弱点だが、ノベルゲームならまず気にならない。ラインナップもここから増えるのであれば期待大だ。
 運営のブラック企業(本当)が気になる。いきなりこれだけのゲームと契約をとりつけるなんて、何者なんだ?
posted by Dr.K at 21:38| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月26日

間違って録画した映画2本

「ハイジ」

 アルプスの少女が実写映画化。アニメはかなりの話数があったと思うが、映画は駆け足気味ながらすべてがおさまっている。キャストもロケーションも良くて、まあ楽しめた。
 で、見終わってネットで検索したらハイジの顔が違う。いや〜、何度も映画化されていたとは知らなかった。私が観たのは2005年のものだったのか。最新のやつだと思ってたのに。
 結末付近で、お爺さんが、自分の死後のハイジを心配するのが印象的。このバージョン、特におばさんがクズだからなあ。

「美女と野獣」

 エマ・ワトソンによる実写版なら、この前地上波初放送があったはず。見たらやっぱり別のだった。2014年の映画だ。
 ディズニーの作品ではないので、どうやら原作に沿っているらしい。ベルの家族構成が異なっており、兄や妹が大勢いてにぎやかだ。野獣がその姿になった理由も違うし、バラの扱いも異なる。ガストンなんか出てこない。
 最も驚いたのがダンスのシーン。見た目は同じだが意味が違う。ディズニー版では、ベルと野獣がうちとけた結果としてのダンスだったが、こちらは、ベルがダンスを条件に取引を持ち掛ける。この時点で野獣に心を許していないのだ。
 ベル役はレア・セドゥ。ゲーム「デス・ストランディング」のフラジャイルと同様、ミステリアスな雰囲気を漂わせている。

 それにしても、短期間に連続して勘違いするとは。新聞のテレビ欄ももう少し詳しく書いてくれ。
posted by Dr.K at 01:15| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月25日

PCエンジンminiで「天外魔境U」の続き

 出雲までクリア。ずっと面白いので驚いている。

 このゲームは非常に長い。にもかかわらず、ダレる所が少ないのはなぜか。
 各エピソードが短くまとまっている、というのが要因の一つだ。新たな敵が現れ、イベントをこなし、そいつを倒す、の繰り返し。特段演出として強調されているわけではないが、毎週放送のテレビ番組を一気見しているような感覚だ。なるほど、これが極まると「サクラ大戦」になるのか、と納得できる。
 もちろん、この方法は各エピソードの質が重要。「天外魔境U」はそれも万全で、面白い上に無駄がない。エピソードは、バラエティに富み、バトルにも趣向が凝らされている。特に、幻夢城は秀逸で、城内が異世界になるインパクトは今でも通用するし、ワダツミ五人衆の口上も良い。また、それぞれのエピソードは独立しているが、進めていくことで、根の一族やヨミについての情報が積み重ねられていく。そのため、長くても最終目標を見失わず、無駄を感じないのである。
 いや待て、一つ無駄があったわ。

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 それがこのマントーである。前作の敵キャラが、ファンサービスでゲスト出演、といったところか。それにしては登場から凝っているし、千葉繁のボイスも絶好調で、普通のエピソードより面白いから困ったものである。この部分に限り、本筋への関わりは全くない(笑)

 「天外魔境U」は、宿屋でしかセーブができない。そのため、広いダンジョンや、たまの強ザコに苦しめられるのだが、PCエンジンminiならいつでもセーブが可能なので、当時と異なり非常にプレイしやすくなっている。昔だったら、きっと途中であきらめていただろうなあ。
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2020年04月22日

世界はもっと「ギャルと恐竜」を讃えるべき

 あ〜げあ〜げあげあげみざわ。

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 YouTubeで何話か無料公開されているので見た。4コマ漫画に毛が生えた程度で、およそ中身がない。謎のかわいさを発揮する恐竜を、ほけ〜と眺めているだけで終わってしまう。緊急事態で世の中が不安に包まれている今、この呑気さがひときわ愛おしい。そして、何でもない毎日がなつかしい。 
 普通に作るのでは飽き足らなかったのか、クレイアニメをやってみたり、実写を使ってみたりと、中身に釣り合わない実験的な映像になっている。そんなところで価値を高める必要はない。むしろ、最後まで呑気に無意味を通してほしい。今こそそういう作品が讃えられる時だ。
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2020年04月19日

シークレット・スーパースター

 昨年公開されたインド映画で、先日DVDが発売になったばかり。自宅待機の息抜きにいかがですか、お勧めです。

 15歳のインシアは、歌手を夢見る女学生。横暴な父はそれを許しません。一方、母はPCを買い与えるなどして、こっそり娘を応援します。インシアは自分の歌をYouTubeで公開することを思いつきますが、バレたらまずい。そこで、ブルカをかぶった謎の歌い手として動画をアップします。
 動画が話題になり、一人の音楽プロデューサーが目を付けます。落ち目のシャクティは、インシアを売り出すことで逆転を狙います。シャクティを演じるアーミル・カーンがいいですね。ちょい悪、どころかかなり悪(笑)オヤジで、話が急に面白くなります。
 インシアはついに音楽賞の舞台へ。少女が夢をつかむ物語であり、女性の自立を描いた物語でもあり、普遍性のあるテーマはすでに伝わっています。それでも、インシアのスピーチは、すべての観客へのメッセージになっていて、感動的でした。そして明らかになるタイトルの意味。
 エンドロールが流れ出します。80点は付けられる映画だな、と思っていたら、シャクティが割り込んできます。そのMVに唖然呆然。ちょっと泣かせすぎちゃった、勘弁な! と言うアーミル・カーンの照れのようなものが感じられました。素晴らしい。90点にアップします。確かに、インド映画の大スターが出演なのに、踊りがないなんてあり得ないですよね。

普遍性 9
深刻度 9
後味 10
個人的総合 9
posted by Dr.K at 11:25| Comment(0) | 映画一刀両断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする