2021年05月10日

アニメ「SHIROBAKO」に見事騙される

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 Eテレで再放送していたのを、録画して全話観た。噂通りの名作だった。

 「どんどんドーナツ、ど〜んと行こう!」
 物語は、高校のアニメ同好会の5人が、業界での活躍を志すところから始まる。なにしろ平凡なアニメ絵の女の子たちのこと、業界ネタを交えつつ、ゆる〜く成功していくのかなあ、などと予想した。ところが、会社の仕事は厳しくもリアルで、1クールかけて1本の番組を完成させていく過程には、大変な見ごたえがあった。
 2クール目に入ると、会社は新たな番組の制作に入り、主人公の宮森は、制作進行の下っ端からデスクに大抜擢される。ここで、物語は意外な方向に舵を切る。5人の女の子以上に、脇のオッサンが輝きだすのだ。番組の質を上げるため、会社は外部のスタッフの協力を仰ぐ。彼らは、一癖も二癖もあるオッサンたちだが、その実態はレジェンド級のクリエイターだ。彼らの職人的な気概を伝えるため、作中作の形になるアニメも手を抜かず作られている。「アンデスチャッキー」のあたりで、「SHIROBAKO」の本当に伝えたかったことはこっちか、と気づく仕組みだ。オッサンの昔はすごかった自慢なんて、誰も聞きたくないし視聴率も取れない。だが、入り口が女の子なので、観られてしまうのである。騙し討ちもいいところだ。
 毎週熱いエピソードが盛られており、働く人たちに我が身を振り返らせるパワーが漲っている。オッサン視聴者たちにこそお勧めである。
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2021年05月05日

「Subnautica」その4 ご利用は計画的に

 前回の事件があったので、「当分救援は出せませんわ。設計図送っとくんで、長期滞在になるけどがんばって。ほなまた。」という主旨の通信が届いた。見捨てるつもりだな、このやろう。

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 さて、その設計図の送り先というのが、墜落した母艦オーロラ号である。周囲は汚染されているので対放射能装備が必須。今までは、行き当たりばったりに素材を拾っては適当なものを作ってきたが、今後は計画的な素材集めに切り替える。どうにか装備が完成し、オーロラ号に入ることができた。
 しかし、調査は長期に及びそうだ。拠点である脱出ポッドと何度も往復するのはいかにも効率が悪い。ここで、初めてじっくりと制作可能なもののリストをながめ、オーロラ号近くの海底に、基地を建てることにした。

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 スキャナーを使って、海底の残骸などを調査すると、新しい設計図を手に入れることができる。グラブスフィアという、よくわからない機械を作ってみたところ、これが超便利。罠みたいなもので、近くの魚を捕えていてくれる。おかげで水や食料の確保がぐんと楽になった。これからは、探索や基地づくりに時間を割けそうだ。ありがたい。
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2021年05月03日

JUNK HEAD

 人類が滅びかかった未来の地下世界を舞台にしたSF作品。2009年にたった一人で作り始めたが、15年に起業して長編として完成させた。

 監督の堀貴秀は、新海誠が作った「ほしのこえ」に触発されて、「ジャンク・ヘッド」に着手したらしい。いやいや、ちょっと待て。新海誠も確かにすごいけどさ、あれはデジタル技術が普及した結果、一人でもアニメが作れるようになりました、という成果でもあるだろう。ところが堀監督は、何を思ったか全編をパペットアニメーションで作ってしまった。造形方面に明るい人とは言え、1日がかりで数秒しか撮れないような方法を選ぶなんて、どうかしている。
 しかしながら、CGと違う実在感は確実に効果を上げている。特に、流血表現は目を引いたが、実際に液体を使っているのだろうか? 何でも撮れると思っていたが、CGもまだまだだな、と感じさせられた。

 個人が執念で完成させた作品、と聞くと何やら難解で観念的な内容になりそうだ。映像も暗くてグロいし、普通の人はあまりお近づきになりたくない雰囲気がするのでは。ところがどっこい。ストーリーは中学生が書いたようなピュアさで、作りこまれた絵とのギャップが凄まじい。人類の存続のために、生命の樹を探しに行くという大風呂敷と、その日暮らしの呑気なマリガンたちとの対比も面白い。クリーチャーが徘徊し、食うか食われるかの世界なのに、この緊張感のなさはシュールだ。ギャグはしょうもないし、アクションはベタ。PS1の頃のRPGみたいで、とても親しみが持てた。

 パンフレットは高価いがマストバイ。声優も自分なのでインタビューもなく、評論家のレビューもない。メイキングを中心に、すべてが監督の言葉で書かれていて読みごたえがすごい。そして何より、パンフレットの収益が次回作の資金になるそうで、ここはぜひ応援せねばなるまい。
 続編が作られるのかどうかはわからないが、経験をもとに要領よく作ってしまうと、今回のような味は出せないと思うので、一度限りの奇跡として、この一作目をしっかり味わっておくべきだろう。

映像美 9
厨二度 8
唯一無二度 10
個人的総合 8
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2021年05月01日

「Subnautica」その3 誰にも会えない

 突然、助けを求める通信が入った。生存者は自分だけと思い込んでいたので驚いた。
 しかし、現場へ行ってみると、破損した脱出ポッドが残っているだけ。そんなイベントが2回ほど続き、どうにも孤独感が募ってきた。

 そして、ついに救援の手を差し伸べる連絡が届く。相手が指定するポイントへ移動して、また驚いた。砦のような建造物がそびえているではないか。どうやらこの星には、かつて高度な文明が存在したようだ。
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 セキュリティをかいくぐって内部へ侵入する。作ったばかりのスキャナーを活用して、様々な情報を集めた。ゲームが変わったかのような風景に、ワクワクが止まらない。
 そうこうするうちに、救援の到着時間が近づいてきた。砦を出て宇宙船が来るのを待つ。いよいよというその時、砦が動き始めた。まずい、防衛機能が生きていたのか?
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こうして、生還への希望は海の藻屑と化した。私はたまたま律義に待っていたから、この瞬間を見ることができたが、指定の時間にここにいなかったプレイヤーも多いのでは。見なかったら、状況を理解しないままにゲームを続けることになってしまうのだろうか??
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2021年04月25日

「世界の中心で、AIは戦う」リリースに寄せて

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 「世界の中心で、AIは戦う」は、ゲームを通じてプログラミングを学べる知育ソフト。スマホ向けのアプリだったのですが、このたび、Switchでリリースされることになりました。プログラミングが小学校で必修になった昨今、需要のある題材だと思います。
 これを開発したのは、15年ほど前に専門学校を卒業した教え子たちです。それが同窓会のように集まってゲームを作ったわけです。当時はゲーム企業に就職できる学生など、ごく一部でした。皆、それぞれに道を見つけて社会へ出ていったのですが、ゲーム作りの楽しさは忘れていなかった。年月を経ても、こうしてゲームを作る仲間がいるなんて、素晴らしい人生じゃありませんか。
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2021年04月24日

「Subnautica」その2 塩焼き食べたい

 素材を集めると、装備に乗り物、ついには基地まで作れるらしい。あれもこれも、と採取活動をしていたら、渇きで死んだ

 始まったばかりなので、生きることが最優先。水と食料を確保しなければならない。脱出ポッドには、若干の水と食料があったが、そんなものはすぐに使い果たした。
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 食料としては、適当な魚を獲ればよい。ところが、未知の星なので、魚が食べられそうに見えない。釣り竿や銛もないので、手づかみしなければならないのも厄介。画像のピーパーは、栄養価が高くオススメの魚だ。目玉がおいしい、などと鯛みたいな説明がついていた。
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 一方、こちらのブラダフィッシュは、加工するとペットボトル入りの水になる。生きのびるには最重要の獲物だ。グロい見かけだが遠慮なく集めよう。
 海中で最もたくさん見かけるのは、ウミウシ状の生物だが、こいつらは食料にならないらしく、獲ることができないので紛らわしい。
 そして、加工した魚はすぐ腐る。塩焼きにすると保存がきくのだが、困ったことに塩が見当たらない。岩塩がどこかにあるのだろうか。それらしいものを見つけても、鉱物が手に入るばかりだ。食べることしかしてないが、このゲームちゃんと進むのだろうか。
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2021年04月23日

「BLACK LAGOON」04  Die Rückkehr des Adlers

 「ブラック・ラグーン」を毎週楽しみに観ている。マンガ連載20周年を記念して、今月初めから、アニメ版が毎週1話ずつYouTubeで配信されているのだ。

 実に良い。ハードボイルドで、極端に格好つけていて、吸ったことがない煙草に手を出したくなる。主人公が一介の営業マンから始まるというのも、最近のアニメでは見ない傾向だ。

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 第4話では、ロック達が狙うお宝の素性が、長い回想として描かれる。第2次世界大戦末期のUボートが、こだわりのミリタリー描写で映像化されている。
 監督は片渕須直。「この世界の片隅に」で発揮された綿密な考証が、この時すでに芽を出していたのだな、と納得する。
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2021年04月20日

「Subnautica」その1 陸地が恋しい

 「サブノーティカ」を開始した。Play at Homeキャンペーンで、PS4版が今だけ無料だ。

 宇宙船の事故で、海ばかりの惑星に不時着した主人公。来るかどうかもわからない救援を待ちつつ、洋上でのサバイバル生活を始める。
 不時着時に、脱出ポッドの火災を消火するイベントがあり、これが道具の使い方のチュートリアルになっているものの、プレイ方法の説明は本当にそれだけ。後は自分で試して、といきなり放置される。
 とりあえず、近くの浅瀬で色々拾う。素材を集めて道具を作れるらしい。窒息してはいけないので、あまり長く潜ってはいられない。ライトもないので、夜はほとんど探索できない。おまけに、こちらを襲ってくる生物もいる。なかなか厳しい。

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(画像はクリックで拡大)
 上はロード中の画面。「サブノーティカ」は、起動時のロードが長めだ。ロードの進み具合を表示するゲームは他にもあるが、なぜかこのゲームではどのデータをロードしているのか細かく表示する。その情報要る? と思ってしまった。
posted by Dr.K at 23:37| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月18日

記憶にございません!

 病院を抜け出した男は、状況がわからぬまま秘書官に保護され、自分が総理大臣だと知らされて困惑する。黒田総理(中井貴一)は演説中に投石を受け、記憶がなくなっていたのだ。記憶喪失であることを隠したまま、黒田は総理を勤められるのだろうか?

 「ギャラクシー街道」の宇宙人コメディが盛大にすべって懲りたのか、「記憶にございません!」は、非常に手堅い作り。どの登場人物も、三谷幸喜の過去の作品と同じような使われ方をしており、ストーリー展開も既視感がある。高齢者向け、などと言ったら怒られそうだが、一見、どこにもトゲがない作品に仕上がっている。
 しかし、観終わると一つの疑問が残る。黒田はいつ記憶が戻ったのか。寿賀さんに殴られたとき、というのが最もありそうだが、その割にはハッキリした演出が施されていない。いつの間にか戻っている、というあいまいな表現になっているのだ。ここに、三谷幸喜の毒というか、意地のようなものが隠されているのではないか。例えば、ずっと早い段階で記憶が戻っていたのだとしたら。あるいは、そもそも記憶喪失などなかったのだとしたら。黒田は、嫌われ総理のイメージを払しょくするために、記憶喪失を演じていた腹黒な人物ということになる。それはそれで面白いではないか。

つかみ 8
安定感 8
斬新度 2
個人的総合 6
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2021年04月14日

FIRE EMBLEM 六根清浄 その16

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(画像はクリックで拡大)

 前の回想ではイラストだったのに、今度はわざわざ3Dモデルが作ってある!

 青獅子ルートをクリア。
 最終ステージは苦戦した。エーデルガルトには重装兵のイメージがあったのだが、意外にも魔法系のユニットが多く布陣されていた。厄介なのは、超長距離射程のメティオを持つ敵。ディミトリもドゥドゥーも魔防は弱いので、たちどころに追い込まれてしまう。
 これを打開したのが、今まで積極的に使わなかった〈計略〉だった。インデッハ剣戟隊の〈応撃の備え〉を使うと、射程を無視して反撃できるので、これでメティオ使いを一掃。一部のボスが持つずるい技を、自分も使えるのだ、ふはははは。
 エンディングは誰と結ばれて終わるか、今回は非常に迷ったが、正体が気になったためユーリスを選んでみた。
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(画像はクリックで拡大)

次の言葉を固唾を飲んで待ったが…結局教えてくれんのか〜い。いや、そういう演出なのはわかるけど、なんか損した気分。ネットで調べても考察や推測もない。
 それにしても、DLCで追加された新キャラが、本編にも登場して支援会話やエンディングまで用意されているというのは、やはり並の作り込みではないのである。最後まで本当にお見事。
posted by Dr.K at 23:58| Comment(0) | ゲーム百鬼夜行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする