ところが、期待せずに観てみたら傑作でした!
まず驚くのが、圧倒的なスピード感。メイベルの幼少時から始まり、ガキんちょが暴走するコメディなのかな? と思っていたら、あっという間に大学生。高速道路の建設に反対する活動家になったメイベルでしたが、問題児として孤立し続けていたのか、同志の一人も見当たりません。ここから彼女がビーバー化するまでの勢いには呆然。さらに、あっという間に動物と馴染み、ビーバーの池を取り戻します。喜ぶ間もなく、すかさず市長側が反撃、なすすべのないビーバー王は、〈評議会〉を招集しました。あらゆる生物の王が集まり、事件は大ごとになっていきます。だいぶ書いているように見えますが、ここまででようやく前半部分です。
ピクサーは、大予算でヒットを狙わなければいけない大御所。そのため作品は、多くの人に受け入れられるべくマイルドになりがちです。そんなスタジオが、いまだにこんなクレイジーな作品を出してくれるのは実に素晴らしいことではありませんか。「平成狸合戦ぽんぽこ」と比較すると、少しエンディングが甘っちょろいのですが、難癖というものでしょう。

