2021年04月23日

「BLACK LAGOON」04  Die Rückkehr des Adlers

 「ブラック・ラグーン」を毎週楽しみに観ている。マンガ連載20周年を記念して、今月初めから、アニメ版が毎週1話ずつYouTubeで配信されているのだ。

 実に良い。ハードボイルドで、極端に格好つけていて、吸ったことがない煙草に手を出したくなる。主人公が一介の営業マンから始まるというのも、最近のアニメでは見ない傾向だ。

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 第4話では、ロック達が狙うお宝の素性が、長い回想として描かれる。第2次世界大戦末期のUボートが、こだわりのミリタリー描写で映像化されている。
 監督は片渕須直。「この世界の片隅に」で発揮された綿密な考証が、この時すでに芽を出していたのだな、と納得する。
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2021年04月03日

田中圭一「若ゲのいたり」2巻

wakage2.jpg いつの間にか出ていたのであわてて購入。
 2年前の1巻には巻数表示がなく、Webでの連載もだいぶ前に終わっていたので、もう本にはならないものと思い込んでいた。いざ出てみると、フルカラーで1巻より豪華になっている。
 最終回は、「ゲーム開発にしてももはや中心は日本じゃない」というネガティブな導入に対し、「アイドルマスター」の小山順一朗がVR事業に挑戦する姿を示して終わる。懐古的な題材のルポマンガを、未来への明るい展望で締めようというわけだ。
 ところがところが。
 小山が手掛けた「MAZARIA」は、コロナ禍もあって閉場。調べてみたところ、わずか1年のことだった。単行本では、その注釈がついたせいで、想定外の寂しい結末になってしまった…
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2021年03月30日

「進撃の巨人 The Final Season」75 天地

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 「ファイナルシーズン」とは?!

 今回で放送は一旦終了。続きは「今冬」と予告されたので、来年の1月くらいになるだろうか。
 いやはやえらいところで中断した。リヴァイとジークは生死不明。ライナーが再起し、巨人対巨人のバトルも続編へ持ち越しだ。マンガで先のストーリーを知っている者が多いとはいえ、未読組はこれではたまらんな。
 そもそも「ファイナルシーズン」なのに終わらないのはいかがなものか。ドラマ界隈で横行している、「最終章とは言ったが最終回ではない」と同じうさん臭さを感じる。
 クオリティは申し分ないので、再開の折には、しっかり終わってくれることを期待したい。

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 それにしても、アニメではピークのキャラが立っている。車力の巨人とのギャップがいいのかな。アニは巨人になっても美形だったからなあ。
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2021年03月04日

「進撃の巨人 The Final Season」70 偽り者

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 ずしりと見ごたえのある話だった。アニメ化で声優の演技が加わったことによって、カビの痛々しさが大幅に増している。
 〈戦士〉として何の疑いもなく育ってきたガビは、マーレの教育を盲信しており、外の世界を客観視できない。ガビは、為政者である大人たちによって翻弄される子供の代表だ。
 一方で、カヤは、サシャの行動から高潔な精神を受け継いだ。これは、大人からの良い影響と言える。ガビとカヤの対決は、カヤの圧勝に終わった。しかし、「進撃の巨人」は、壁の中の者たちの方が正しいとは決めつけない。
 この回は、カヤと対比される者がもう一人いる。ルイーゼだ。ミカサに助けられたことをきっかけに、兵団に入った彼女だが、フロックについてイェーガー派に与してしまう。憧れから盲信する者は危うい。それはどこに所属する者だろうと同じだ。
 ネットでは、ガビが反日韓国人のようだと話題になり、荒れている。そのような見方は、物語のテーマを矮小化してしまう。ここに描かれていることは、もっと普遍的なことだ。
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2021年02月22日

「進撃の巨人 The Final Season」68 義勇兵

 サシャがあっけなく絶命し、マンガ未読の視聴者を呆然とさせたのが前回。その現実から目を背けるかのように、話は3年前へと巻き戻る。

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 いや〜、なつかしい。調査兵団の服装はこうでなくちゃ。大陸の文明に目を白黒させているエピソードは、未来への希望を感じさせて楽しい。しかし、後の悲劇を知っているので、いつもの仲間同士でバカをやっているサシャが正視に堪えない。なんちゅうひどい編集をしてくれたんや。作者は鬼か。
 オニャンコポンは、名前にインパクトがありすぎて、せっかくいい事を言っても印象に残らない。これもまた悲劇だ。
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2021年02月08日

諸星大二郎「美少女を食べる」


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 諸星大二郎劇場の第3集。なんともインパクトのある題ですが、これ、ものの例えとかではなくて、その通りの話ですからね。こういう毒のある話を描いて、しかも結末をさらっと流せるあたりが年の功とでも申せましょうか。
 「アームレス」は、他のマンガ家が描けば、さぞやかっこいい女性型サイボーグになるだろうと思うのですが、諸星先生の手にかかると埴輪みたいでなんだかおかしいです。
 そして、「俺が増える」は、以前「漫勉neo」で描いていた作品です。ネタ的には「ドラえもんだらけ」を思わせますが、オチらしいオチもなく、不思議なまま終わります。
 個人的には映画館シリーズが好きで、「タイム・マシンとぼく」で昭和40年が未来として描かれるのは面白かったです。
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2021年01月17日

「進撃の巨人 The Final Season」64 宣戦布告

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 ヴィリーの演説のクライマックスに合わせて、進撃の巨人が現れた! エレンって意外とナルシストかもしれんな。

 マンガの内容を忠実にたどっているのだが、それにしてはずいぶん感想が異なる。
 マンガのとき最もインパクトがあったのは、ライナーがエレンと再会する瞬間だった。こいつがエレンだったのか! 見た目がすっかり変わっているため、ここまで気が付かない読者もかなりいたものと思われる。一方、アニメでは、声によって早々に正体がバレてしまうため、ライナーと同じに視聴者を驚かせることができない。
 そして、マンガではエレンの再登場に驚いているうちに、あれよあれよと会話が進んで、巨人登場の盛り上がりに乗り損ねてしまった。だがアニメでは、エレンの登場を冷静に受け止めているので、その後の内容を落ち着いて追うことができ、結果としてクライマックスできちんと盛り上がることができる。ヴィリーの演説の内容も、前よりよく分かるような気がする。
 今回の話は、舞台上と地下とに分かれているため、並行して起こる内容はわかりづらくなりがち。アニメでは音声によって両者をつなげ、巧みに演出していて良かった。動く迫力ばかりが注目されがちだが、この点はぜひ抑えておきたい。
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2021年01月12日

諌山創「進撃の巨人」33巻

 「次巻最終巻」という帯は他にあまり見たことがないな。singeki33.jpg

 今まで、主要キャラでも冷酷に退場させてきた「進撃の巨人」だが、ハンジだけは特別待遇。勢ぞろいしたかつての調査兵団に目頭が熱くなる。
 一方、これから最後の戦いだというのに、立ち向かう面々になんだか覇気がない。寂しそうですらある。多くの仲間を失い、絶望的な状況だから、という理由はもちろんある。しかしこれ、いよいよ終わりか、という読者の気持ち、もしくは作者の気持ちが、作品に乗っかっちゃってるんではなかろうか。最後に一山盛り上げないと、尻すぼみの最終巻になってしまうぞ。
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2021年01月04日

企画屋も必見! 「CAPCOM VS. 手塚治虫CHARACTERS」

captez.jpg 手塚治虫記念館で、「CAPCOM VS. 手塚治虫CHARACTERS」を見てきました。

 カプコンのイラストレーターが手塚キャラを描き、手塚プロのイラストレーターがカプコンのキャラを描く、というコラボレーションもあるのですが、メインとなるのは、カプコンのゲームキャラのデザイン画です。90年代前半までは、アナログで原画が描かれており、厚塗りの筆致が見えるような状態での展示は大変貴重です。実物大春麗、なんていう無茶な絵もあったんですねえ。
 そんなわけで、キャラクターデザインやイラストレーションに興味がある人にはもちろんお勧めできるのですが、実は、企画屋にもぜひお勧めしたい展示となっていました。
 なぜなら、設定書や仕様書が多数展示されていたからです。「スト2」の仕様書、なつかしいですね。これは会社の研修で見た記憶があります。「逆転裁判」の企画、初期タイトルは「サバイバン」で超ダサいですね。御剣検事も今とは似ても似つかないオッサンでひどいです。「戦国BASARA」や「モンハン」は、比較的新しいタイトルですが、仕様書は手書きです。カプコンの企画屋は絵が描ける人が多いので、この方が早く確実に伝わるんでしょうね。
 プランナー志望の人にとっては、現場の資料が見られる貴重なチャンス。2/23までやってますので、足を運んでみてはいかがでしょう。

 私はヒット作に関わっていないからいいのですが、カプコンにいた頃、仕様書なんて担当のプログラマーさんしか見ないと思って、適当に書いてました。こんな風に展示されると困りますね(笑)
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2020年12月23日

「進撃の巨人 The Final Season」62 希望の扉

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 「進撃の巨人 The Final Season」がとうとう始まった。ここまで付き合ったからには当然観る。制作会社が変更になったが、今のところ違和感はない。

 マンガで読んだとき、突然の〈壁外編〉に大いにうろたえたものだが、アニメで再び体験できるのは意外に楽しい。
 62話では、ライナーの視点から過去の物語が描写される。これまで、鎧の巨人であることがバレたあたりから、ライナーの精神状態がおかしくなったかのように描かれていたのだが、実際は壁を破る前からヤバい状態だったことが明らかに。無神経な強キャラぶりを見せていたのも虚勢だったのか、となんとも気の毒になってくる。
posted by Dr.K at 23:45| Comment(0) | 手塚治虫 変容と異形 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする